マシュー・マコノヒーがホワイトハウスでスピーチ 故郷で起こった銃乱射事件を受け、銃規制を訴える

『ダラス・バイヤーズクラブ』などで知られるマシュー・マコノヒーが、地元の米テキサス州ユヴァルディで起こった銃乱射事件を受け、ホワイトハウスでジョー・バイデン大統領と会談し、銃規制を求めるスピーチを約21分にわたって行った。

▼マシュー・マコノヒーのインスタグラム(officiallymcconaughey)より

5月24日にテキサス州ユヴァルディの小学校で起きた銃撃事件で児童19人を含む21人が死亡したことを受け、同地出身のマシューは、6月7日に行われたホワイトハウスの記者会見に出席した。

▼マシュー・マコノヒーが行なったスピーチ映像

3人の子を持つ父でもあるマシューは、事件の被害に遭った生徒や教師のバックグラウンド、彼らの遺族について語り、「私たちは安全な学校を望んでいる。犯罪者が銃を簡単に手にすることのない銃規制法を求めている」と主張。

スピーチでは、銃購入者の身元調査の義務付け、半自動小銃を購入できる最低年齢を21歳に引き上げること、レッドフラッグ法(=危険とみなした人物から銃を取り上げる法)の拡大、メンタルヘルスケアへの投資などを訴え、「責任ある銃の所有者は、一部の精神が錯乱した者によって、憲法修正第2条(=個人が銃器を保有・所持する権利を保障している規定)が乱用され、乗っ取られているのにうんざりしている。この規制は後退ではなく、市民社会と憲法修正第2条のための前進だ」と述べた。

ジョー・バイデン大統領は自身のインスタグラムに、マシューと彼の妻でモデルのカミラ・アルヴェスと面会した写真とともに、「マシュー・マコノヒーが昨日、銃規制法案の緊急の必要性について話し合うためにホワイトハウスを訪れてくれたことに感謝しています」と投稿。銃をめぐる取り組みは「誰かの権利を奪うことではない。誰かの銃を取り上げることではない。銃の所有者を非難することではない。これは子供たちを守ること。コミュニティを守ること。私たちが銃に撃たれて殺されることなく、学校や食料品店、教会に行く自由を守ることです」とつづり、「私たちは行動しなければならない」とメッセージを締めくくっている。

▼ジョー・バイデン(左)、マシュー・マコノヒー(中央)、カミラ・アルヴェス(右) ジョー・バイデン大統領のインスタグラム(potus)より

現在52歳のマシューは、『バッド・チューニング』(1993)で映画デビュー。『評決のとき』(1996)で注目され、『リンカーン弁護士』(2011)、『マジック・マイク』(2012)、『インターステラー』(2014)などの話題作に出演。『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)ではアカデミー賞主演男優賞を受賞した。最近は『ジェントルメン』(2019)、『SING/シング:ネクストステージ』(2021)などで活躍している。