アンソニー・ホプキンス「トンネルの終わりには光がある」万全な感染対策をとってワクチン接種!

『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター役で知られる名優アンソニー・ホプキンスが、新型コロナウイルスのワクチンを接種したことをインスタグラムで報告した。

▲アンソニー・ホプキンスのインスタグラム(anthonyhopkins)より

欧米で新型コロナのワクチン接種が進む中、現在83歳のアンソニーも予防接種を行ったことを公表。米カリフォルニア州ロサンゼルスのドライブスルー形式の接種会場にて、マスクにフェイスシールドを重ねて厳重な感染対策をとるアンソニーが、ワクチンを接種する動画を公開した。

「ありがとう」と医療従事者へ感謝の気持ちを伝えたアンソニーは、「トンネルの終わりには光がある(1年間の自主隔離生活の後に)」とキャプションにつづっている。

昨年末、新年を迎える前にメッセージ動画を公開したアンソニーは、断酒を続けて45年が経過したことを報告。「この1年は多くの人にとって悲しみに満ちた年だった」と、新型コロナに翻弄された1年を振り返ると、「45年前の今日、私は警鐘を鳴らした。大惨事を招くところだった。酒を飲みすぎて命を落としかけていた」と、アルコールに依存していた過去を明かした。「その時『生きたいのか、死にたいのか』というメッセージを受け取り、私は『生きたい』と答えた。すると突然、安堵の気持ちを感じ、人生が素晴らしいものになった」と語り、「今日は、昨日のあなたが思い悩んでいた明日です。どうかあきらめないで。闘い続けて」と、悩みを抱える人々へエールを送っていた。

▲アンソニー・ホプキンスのインスタグラム(anthonyhopkins)より

ロサンゼルスでは65歳以上の高齢者に対して優先的にワクチン接種が行われており、『ターミネーター』シリーズでおなじみのアーノルド・シュワルツェネッガー、『パルプ・フィクション』などで知られるサミュエル・L・ジャクソンらもワクチンを接種したことをSNSで公表した。また、『インディ・ジョーンズ』シリーズのハリソン・フォードは、一般の列に2時間並びワクチンを接種したと複数の米メディアが報じている。

英ウェールズ出身のアンソニーは、舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、1968年に『冬のライオン』で映画デビュー。英米の数々の作品に出演し、『羊たちの沈黙』(1991)で殺人鬼ハンニバル・レクター役を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞。『ハンニバル』(2001)、『レッド・ドラゴン』(2002)でも同役を演じた。『日の名残り』(1993)、『ニクソン』(1995)、『アミスタッド』(1997)、『2人のローマ教皇』(2019)でもアカデミー賞ノミネートを果たしている。近年は、マーベル映画『マイティ・ソー』シリーズ(2011、2013、2017)に主人公ソーの父オーディン役で出演した。

そのほかの出演作は、『エレファント・マン』(1980)、『ハワーズ・エンド』(1992)、『ドラキュラ』(1992)、『マスク・オブ・ゾロ』(1998)、『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)、『ヒッチコック』(2012)、『ノア 約束の舟』(2014)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)、ドラマ「ウエストワールド」(2016〜)など。待機作として、認知症の父親役を演じ、アカデミー賞有力候補となっている『ファーザー』が5月に日本公開予定だ。