『アリー/スター誕生』で主演を務め、女優としても活躍している人気シンガーのレディー・ガガが、1月20日(現地時間)に米ワシントンD.C.で行われたジョー・バイデン氏の大統領就任式で国歌を独唱した。
▲大統領就任式で国歌を歌うレディー・ガガ
バイデン就任委員会のインスタグラム(bideninaugural)より
ガガは、ネイビーのジャケットと真っ赤なスカートのドレスで登場し、米海兵隊バンドの演奏をバックに圧巻の歌声を披露した。胸には“オリーブの枝を運ぶハト”の金色のブローチが輝いており、ガガのTwitterによると「私たちがお互いに和解できますように」という思いが込められている。
ガガは自身のインスタグラムで、ジョー・バイデン新大統領とカマラ・ハリス新副大統領との就任式の写真を公開。歌唱前、ガガは自身のTwitterで「アメリカ国民のために国歌を歌うことを光栄に思います。就任式で、第45代大統領から第46代大統領に移行する時、変化の瞬間に歌います」「私の意図は、私たちの過去を認め、現在のために癒し、私たちが愛情を持って共に取り組む未来に情熱を注ぐことにあります。この国で暮らす全ての人々の心に届くように歌います」と想いをつづっていた。
▲ジョー・バイデン新大統領(左)、レディー・ガガ(中央)、カマラ・ハリス新副大統領(右)
レディー・ガガのインスタグラム(ladygaga)より
就任式前日、国会議事堂の広間で祈りを捧げているフォトを投稿したガガ。「全てのアメリカ国民にとって、明日が平和の日になることを祈ります。憎しみではなく、愛の日に。恐れるのではなく、受け入れるための日に。国の将来の喜びを夢見る日に。暴力のない夢、私たちの魂に安らぎをもたらしてくれる夢。国会議事堂から愛を込めて」とメッセージを伝えていた。
▲レディー・ガガのインスタグラム(ladygaga)より
就任式ではガガのほか、女優としても活躍するシンガーのジェニファー・ロペス、カントリー歌手のガース・ブルックスが音楽パフォーマンスを披露した。
現在34歳のガガは、2008年にアルバム「ザ・フェイム」でデビュー。個性的なコスチュームと大胆なパフォーマンスで注目を集め、「ジャスト・ダンス」「ポーカー・フェイス」「バッド・ロマンス」「ボーン・ディス・ウェイ」などのヒット曲を連発し、ポップシンガーとして世界的な人気を誇る。
女優としては、『マチェーテ・キルズ』(2013)で映画初出演。ドラマ初出演となったTVシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」(2015〜2016)の演技で、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門)に輝いた。ブラッドリー・クーパー監督による音楽ドラマ『アリー/スター誕生』(2018)では映画初主演を務め、アカデミー賞主演女優賞にノミネート、自身が書き下ろした同作の主題歌「シャロウ〜『アリー/スター誕生』愛のうた」でアカデミー賞歌曲賞を受賞した。