『ブラックパンサー』マイケル・B・ジョーダン、チャドウィック・ボーズマンを追悼する長文メッセージ「もっと一緒に過ごしたかった」

『クリード』シリーズなどで知られるマイケル・B・ジョーダンが、マーベル映画『ブラックパンサー』で共演し、結腸がんのため43歳で死去したチャドウィック・ボーズマンを追悼するメッセージを自身のインスタグラムに投稿した。

▲チャドウィック・ボーズマン(左)、マイケル・B・ジョーダン(右)
マイケル・B・ジョーダンのインスタグラム(michaelbjordan)より

マイケルとチャドウィックは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の2018年の大ヒット映画『ブラックパンサー』で共演。チャドウィックは、主人公である若き国王ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じ、マイケルは本作の悪役で、王位を狙うエリック・キルモンガー役で出演した。

8月29日に発表された訃報を受け、MCUの共演者たちが追悼コメントを発表するなか、しばらく沈黙していたマイケルは、チャドウィックとの2ショット写真と長文のメッセージを投稿。「もっと一緒に過ごしたかった」と何度も記し、チャドウィックへの想いをつづっている。

▲マイケル・B・ジョーダンのインスタグラム(michaelbjordan)より

▲マイケル・B・ジョーダンのインスタグラム(michaelbjordan)より

マイケルは、「ずっと言葉を探していたけど、この気持ちを表せる言葉は何も見つからなかった。全ての瞬間、全ての会話、全ての笑い声、全ての言い争い、全てのハグ…その全部に思いを馳せている。もっと一緒に過ごしたかった」とコメント。

2人の最後の会話の一つとして、チャドウィックが「僕たちは永遠に繋がっている」と言ったことを明かしたマイケルは、「その真意は、僕にとって今まで以上に意味あるものになっている」とつづっている。また、マイケルは16歳の時に、チャドウィックがドラマ「オール・マイ・チルドレン」で降板したキャラクターを演じたことに触れ、キャリアのスタート以来、「あなたをずっと見つめて、学び、その偉大さにいつも刺激を受けてきた。もっと一緒に過ごしたかった」と記した。

さらに、「あなたが僕たちに見せてくれた伝説とヒーローは永遠に生き続ける。でも、最も胸が痛むのは、あなたがどれほど偉大な伝説でありヒーローであるのかを今になって理解するということだ」と続け、「あなたは僕の兄のような存在だ。でも、あなたが生きている間にこう伝えたり、花を贈る機会はもうなくなってしまった。もっと一緒に過ごしたかった」と別れを惜しんだ。

最後に、「愛する人や尊敬する人と一緒に過ごす時間は短いのだということを、これまで以上に実感している。あなたの誠実さや寛大さ、ユーモアのセンス、そして素晴らしい才能を恋しく思う」と寂しさをつづり、「僕は自分に残された人生を、あなたのように生きることに捧げる。寛大さと勇気を持って、後悔しないように。『これがお前たちの王か!?』(=『ブラックパンサー』のキルモンガーの台詞)そうだ、彼が王だ!パワーとともに安らかに」と締めくくった。

▲マイケル・B・ジョーダンのインスタグラム(michaelbjordan)より

▲マイケル・B・ジョーダンのインスタグラム(michaelbjordan)より

チャドウィックは2016年にステージ3の結腸がんと診断され、ステージ4に進行するなか、病気を公表せず4年間の闘病の末に亡くなった。公式SNSで発表された声明文で、近年の出演作『マーシャル 法廷を変えた男』や『ザ・ファイブ・ブラッズ』は、手術や治療を受けながら撮影されたことが明かされた。

キッズモデルとして活動していたマイケルは、シットコム「コスビー」(1999)で俳優デビューし、同年『ブラック&ホワイト』で映画初出演も果たす。その後、キアヌ・リーブス主演の『陽だまりのグラウンド』(2001)や、HBOの「THE WIRE/ザ・ワイヤー」(2002)、「オール・マイ・チルドレン」(2003〜2006)などに出演したのち、主役を務めた『フルートベール駅で』(2013)で一躍有名に。以降、『ファンタスティック・フォー』(2015)、『ロッキー』シリーズの新章『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)、『クリード 炎の宿敵』(2018)、そして『ブラックパンサー』(2018)など大作に出演している。

そのほかの主な出演作として、「CSI:科学捜査班」(2006)、「FBI 失踪者を追え!」(2006)、「コールドケース 迷宮事件簿」(2007)、『クロニクル』(2012)、『恋人まで1%』(2014)、『華氏451』(2018)、『KIN/キン』(2018)、『黒い司法 0%からの奇跡』(2019)などがある。