ドウェイン・ジョンソン「リーダーはどこだ?」トランプ米大統領を非難&力強いメッセージ

『ワイルド・スピード』シリーズなどに出演したザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが、8分を超える動画を自身のインスタグラムに投稿し、ドナルド・トランプ米大統領を非難するメッセージを発信した。

▲ドウェイン・ジョンソンのインスタグラム(therock)より

米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が白人警官の暴行により死亡した事件を巡り、全米各地で黒人の人種差別撤廃を訴える「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」を掲げた抗議運動が拡大している。

動画内で、「どこにいる?僕らのリーダーはどこにいる?(Where are you? Where is our leader?)」と繰り返すドウェイン。「僕らの国がひざまずき、懇願し、訴え、傷つけ、怒り、いら立ち、両手を伸ばして苦しみながら耳を傾けてもらいたいと願っている今、リーダーはどこにいるんだ?」と、米国の“リーダー”であるトランプ大統領を批判した。

さらに、「歩み寄り、ひざまずいて手を差し伸べる、思いやりのあるリーダーはどこにいる?『君たちの言うことを理解したから、私と一緒に立ち上がろう。しっかりと君たちの言葉に耳を傾けている。私が死ぬ日まで、最後に息をする時まで、必要な変化を生み出し、平等を実現するために全力を尽くすことを約束する。なぜなら“ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命は大切)”だからだ』と言うリーダーだ。どこにいるんだ?」と続ける。

先日、ホワイトハウス付近の抗議デモを受け、トランプ大統領は地下に避難したと報じられた。ドウェインは、「僕らは自分たちが求めているリーダーにならなければいけない」と述べ、「いいか、僕らはここにいる。みんなここにいるんだ」と、人種差別に立ち向かっていることを強調。最後に、「もう変化は始まっている。国中で感じることができるほどだ。時間はかかっているし、僕らはひどい目に遭いながら、罰を受け、血も流している。でも、変化の過程にあるんだ」と、力強いメッセージを伝えている。

ザ・ロックのリングネームを持つ元プロレスラーのドウェインは、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(2001)でゲスト出演した後、『スコーピオン・キング』で初の主演を務めた。ピーター・シーガル監督の『ゲット スマート』(2008)ではメインキャストであるエージェント役で、スティーヴ・カレルやアン・ハサウェイと共演し、主演映画『ウィッチマウンテン/地図から消された山』(2009)では、北米公開週の興行成績が1位に。その後、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)のルーク・ホブス役で登場し、以降のシリーズにも同役で出演。ディズニー映画 『モアナと伝説の海』(2016)では主要人物のマウイを演じ、声優デビューも果たした。

そのほかの出演作は、『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(2003)、『ゲーム・プラン』(2007)、『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』(2012)、『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(2013)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)、『カリフォルニア・ダウン』(2015)、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)、『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)など。今後は、製作と主演を兼ねた『ジャングル・クルーズ』(2021)が公開予定。