【全起こし】池松壮亮、キム・コッピの涙に感動「世界的に素晴らしい女優、一緒に映画を作れて光栄」映画『君が君で君だ』公開初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます。初日公開おめでとうございます。では壮亮さん、松居監督と何度もタッグを組んで、ついにまたこの映画で初日を迎えまして、今どんなお気持ちですか?

池松:もちろん、すごく嬉しいです。世界を含めれば年間たくさんの作品が作られていますけど、一本一本いろんな人達が関わっているので、すごく特別な気持ちです。

MC:ありがとうございます。キム・コッピさん、わざわざ初日に来ていただいて、ありがとうございます。まず、今回、撮影を振り返ってどんな印象がありますか?

キム:(日本語で)撮影したのが真夏だったんですけど、撮るシーンが冬の設定でした。ソンが裸足で歩き回るシーンがあって、アスファルトがすごく熱かったんです。熱くて足をつけられないぐらいで、火傷するかと思うほどでした(笑)。足の裏にメディカルテープを貼ったりして、苦労した記憶があります(笑)。

満島:本当に熱かったんですよ、あそこ。

松居:すごい日が射していたから、鉄板みたいになってたから。

キム:エッグがすぐフライになるくらいです(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。満島真之介さん、今回も濃ゆいメンバーと濃密なひとときを過ごしたと思いますけれど、撮影現場を振り返ってどんな思い出がありますか?

満島:久しぶりというか、初めてに近い感覚で同じ世代の人と映画を作っていたなという印象が強くて、松居監督ともそんなに歳が変わらないし、池松くんとはひとつしか変わらないんで、映画に希望を感じたんですよ。こんなにも、叫んで歌って暴れて泣いて笑って怒ってっていう、全ての感情を撮影の中で、あの時の自分が持っているものを全て出せたのは、監督にも話していたし、それを守ってくれたスタッフの方々にも感謝しているんですけども、なんせ暑かったんですよ。今、大倉さんいないですけど、袴を着てるんですね。冬用の重たい袴で、首輪を付けられているんですよ。逃げられなくて。毎日、毎日小さくなっていく大倉さんを見ていて、僕らは本当に気の毒に思いながらも、人のことを考えられる余裕はなくて。大倉さんがそのまま倒れたら、そのままにしておこうくらいの(笑)、ギリギリの状態で撮影をしていましたけど、すごく濃密な夏になって、宝物です。