【全起こし】池松壮亮、キム・コッピの涙に感動「世界的に素晴らしい女優、一緒に映画を作れて光栄」映画『君が君で君だ』公開初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:キム・コッピさん、こいう現場で過ごしていたと思うんですけれども、キム・コッピさんから池松さんと満島さんと監督に伝えたいことがあると伺っております。ぜひここで。

キム:(日本語で)すいません、日本語をちょっと練習しました。だから詰まってもよろしくお願いいたします(笑)。現場で本当に良くしてくれました。すごく情がわきました。本当にありがとうございます。これからも、応援しています。いつかまたご一緒したいです。ありがとうございます(笑)。

MC:池松さん、いかがですか?

池松:必死に泣こうとしたんですけど、ダメでした。俳優としてまだまだだなと、自分に対して思っています(笑)。それは冗談ですけど、日本に渡って、すごくいろいろな難しいことがたくさんあったと思うんですよ。ものすごく、この映画が日本的なものだと思われるんじゃないかと心配してたり、日本を楽しめているのか、すごく心配してたんですけど、打ち上げの時、終わった後に一番コッピさんが号泣していて、皆んなで飲んで、朝方だったんですけど、こんなに感動して帰りたくないって言ってくれるんだと思って。もしかすると、酒癖が悪いのか、どっちか後から聞いてみようと思うんですけども(笑)。世界的に素晴らしい女優さんなので、一緒に映画を作れて、また松居さんの現場でやれてすごく光栄でした。

キム:私の言葉が足りなくて、上手く伝えられなかったと思うんですけども、本当にたくさん情がわきました。そして、あんなふうに泣いたことはなかったと思います。おそらく初めてじゃないかというふうに思っています。私も韓国で役者として映画に携わってきて10何年にもなるんですけども、撮影が終わった後であんなに泣いたことはなかったと思いますので…

池松:なんかすいません。冗談ですから(笑)。分かってます。

満島:早く帰れて良かったってだけじゃないよね(笑)?

キム:(笑)。

満島:でも、僕より日本語が上手いなと思って(笑)。一年前よりも、日本語も上達していて、僕らは毎日なにをやってるんだろうなって感じさせてもらえてます。サランヘヨ!それだけ。会えて嬉しい、久しぶりに。本当に。

MC:ありがとうございます。松居監督は、今のキム・コッピさんの言葉は胸に染みたんじゃないですか?

松居:そうですね。嬉しいですね。現場でも一人の芝居が多かったし、一人で10年間を演じなければいけないとかで、結構ストレスがあったと思うし、慣れない現場だし、言葉も通じないしとか思っていたので、嬉しいですね。そう言っていただいて。そしてこうやって初日に一緒に並んで話せて嬉しいし、この作品をたくさんの人が観てくれたら、たぶんまたできるなとも思ったので、頑張ろうとも思いました。

MC:またぜひ、映画を一緒に作ってもらいたいと思います。ありがとうございました。