MC:ありがとうございます(笑)。そして、続いてはキャストの皆さんにお伺いしますが、共演しているキャストの皆さんの印象をそれぞれお聞かせいただきたいと思います。それでは、舘さんから古川さんについてお聞かせください。
舘:古川くんは初めて会う俳優さんという感じがして、新しい香りがするというか、新しいタイプの俳優さんのような気がします。今回は弁護士ですごく頭が良くて、お芝居が上から目線で(笑)、そうくるか!みたいな、そんな感じの透明感のある素晴らしい俳優さんだと思います。僕には絶対にできないお芝居だなと思いました。たいていのお芝居はできませんけれども(笑)。その点、星野さんはお芝居がわかるんですね。すごくやりやすいというか、こちら(古川)がやりにくいというわけではないんですけれども(笑)。
(会場爆笑)
舘:少しコンプレックスを感じさせるようなお芝居をさせる方でしたね。
MC:新しい香りがする俳優さんということで、古川さん、今のお言葉を聞いてどうですか?
舘:古い香りがする僕です(笑)。
古川:すいません(笑)。上から目線に関しては本当に役作りということで(笑)。そういう役なので!ほんとに(笑)。新しい香り、ありがとうございます。
MC:すごく嬉しいですよね。
古川:そうですね。ありがとうございます。
MC:恐縮しきっている感じではありますが(笑)。そんな古川さんは、舘さんと星野さんと共演されていかがでしたか?
古川:舘さんは初めて本読みで会って、真っ先に、もうめちゃくちゃかっこいいなと思って。やっぱりオーラが…今日初めてお会いする方とかいると思うんですけれども、結構びっくりされると思うんですけれども、僕もその感覚で、すごいな、かっこいいなっていう。そこから一緒にお仕事するとなると「どうしよう…怖い人だったらどうしようかな…」と、若干びくびくしてくる自分もいたんですけど、全然そんなことはなくて、本当に気さくに話しかけてくださって、優しい方で。
舘:上から目線でしょ?(笑)。
(会場爆笑)
古川:すいません(笑)。話せなくなってきたなぁ(笑)。すごく記憶に残っているのが、リハーサルの後に舘さんが毎回コーヒーをくださるんですよね。リハーサルが終わった後に「古川くん、コーヒー飲む?」って言って、さっきもいただいていたんですけれども、それがすごく思い出になっているというか、毎日のルーティンでしたね。舘さんのコーヒーを飲むみたいなことが。
舘:ありがとうございます。覚えていていただいて(笑)。
MC:古川さんがどんどん話しづらい雰囲気になっていっていますが(笑)。大先輩がそのようなことをしてくださるとすごく嬉しいですよね。緊張感がほぐれるといいますか。
古川:嬉しいですね。やっぱり現場での空気感がよくなるといいますか。
舘:上から目線でしょ?(笑)。
(会場爆笑)
MC:このあたりにしておきましょうか(笑)。そして、星野さんに対してはどうでしょうか?古川さん。
古川:めちゃくちゃ話しづらくなりましたね(笑)。前に『べっぴんさん』でご一緒させていただいたんですけれど、あまり直接お芝居をする機会がなくて、今回がっつりできて、お芝居の面で大変いろいろ助けていただきました。二人でやるシーンの時に、困ったりうまくいかない時に監督とかに相談していて、意識してなのか、無意識かわからないんですけど、その話を聞いたうえで星野さんがスッと動きを変えてくださって、それですごくそのシーンが僕の中でうまくいって助けていただいたなという記憶があるので。
MC:覚えていますか?星野さん。
星野:覚えていません(笑)。
(会場爆笑)
古川:僕からはもう以上です(笑)。
MC:ありがとうございました(笑)。それでは星野さんから、舘さん、古川さんの印象をお願いいたします。
星野:舘さんは、人が惹きつけられる、惹かれてしまうってこういうことなんだというのを日々感じていて。でも、それは真似できないことなので、それは盗む、盗まない、そういう次元じゃないんだと。これは今回ご一緒できる時間を思いっきり楽しまないといけないなと思いながらご一緒させていただきました。ご自身で「僕はお芝居が下手だから」とか「向いてないんだよ」って、そういうことを平気でおっしゃるので、でも逆にそうおっしゃってくれることで緊張がほぐれて、本来自分がやりたかったことが表現できたりして、そういうふうに現場の雰囲気を作ってくださったなぁと思っています。古川さんは、まず声がいいですね。いい声だなぁと思って、ちょっと上のほうを見上げると、やたらと高いところにちっちゃい、かっこいい顔があって。
舘:上から目線でしょ?(笑)。
星野:そうなんですよ!(笑)。
古川:舘さん、もうやめてください!(笑)。
(会場爆笑)
星野:こんな素敵な人が言ってるよと思う自分が、でもこれはきっと春名も思っているんだなと、古川さんが世良を演じたからこそ芽生えた感情だろうなと、それは私の役作りの上で使わせてもらっていて、だから古川さんとやったからこその春名っていうのが今回できたんだなというのは所々に感じました。
MC:ありがとうございます。たくさんの楽しいお話で、あっという間にお時間が来てしまいまして、まだまだ聞きたいことがたくさんあったのですが、ここでトークショーのお時間が来てしまったということで申し訳ありません。最後に代表して、舘さんより皆さんにメッセージをお願いできますでしょうか?
舘:苦手なんですけど…(笑)。とにかく本当におもしろいです。僕の中では今までにない作品です。絶対に1話を観たら必ず2話、3話、最後まで観たくなる作品です。ぜひ楽しんでください。ありがとうございます。
MC:ありがとうございました。以上でトークショーは終了となります。舘ひろしさん、古川雄輝さん、星野真里さん、熊切和嘉監督でした!ありがとうございました!
「連続ドラマW 60 誤判対策室」
5月6日、WOWOWプライムにて放送スタート
毎週日曜 夜10:00(全5話)※第1話無料放送
原作:石川智健「60 誤判対策室」(講談社文庫刊)
監督:熊切和嘉
脚本:高田亮
出演:舘ひろし 古川雄輝 星野真里 村上淳 赤堀雅秋 ハマカワフミエ 酒井若菜 竹原ピストル 若松武史 小林勝也 康すおん
【ストーリー】 ベテラン刑事・有馬英治(舘ひろし)は、死刑囚の冤罪の可能性を調査する組織「誤判対策室」で60歳の定年を迎えようとしていた。組織には有馬のほかに若手エリート弁護士・世良章一(古川雄輝)と検察庁から左遷された検事の春名美鈴(星野真里)が所属する。凄腕で知られた有馬だったが、かつて担当した事件で無実の者を冤罪に陥れた過去があった。世良と春名をよそに、定年までを惰性で過ごす有馬にとって「誤判対策室」での日々はどうでもよかったが、ある時一つの事件の情報を入手する。なぜか有馬は取り憑かれたようにその事件を調べ、一人の確定死刑囚・古内博文(康すおん)にたどり着く。かつての事件への贖罪の気持ちと、冤罪を疑い必死になる有馬は、ついに隠されていた真実をみつけるが、すでに古内には死刑執行が迫っていた。