【全起こし】舘ひろしが古川雄輝の“上から目線”にクレーム連発!?「舘さん、もうやめてください!(笑)」「連続ドラマW 60 誤判対策室」完成披露試写会レポート 全文掲載

MC:よろしくお願いいたします。それでは、ここからいくつか質問をさせていただきたいと思います。まず、キャストの皆様に伺います。本作への出演が決まり、初めて脚本を読まれたときのストーリーの感想についてお聞かせください。まず、舘さんからお願いします。

舘:すごくお話がどんどんどんどん展開していって、最初はプロットだけいただいたんですね。それを読んだんですけど、頭が悪いせいかあまりよくわからず(笑)。それで原作を読んで少しわかって、脚本をいただいて。物語がどんどん展開していって、特に最後のシークエンスが素晴らしいというか、惹きこまれました。

MC:今おっしゃったように、今作は死刑執行まで60分という中で行われるスリリングな展開が非常に見どころですので、ぜひ皆様もお楽しみにしていてください。古川さんはいかがでしょうか?

古川:僕は、脚本をまず1ページ目開いたときに、舘ひろしさんの名前があることに衝撃というか、「舘ひろしさんと俺、一緒に芝居するんだ…」っていう(笑)。

観客:かわいい!

古川:かわいい!?(笑)。舘さんもそうですし、星野さんの名前もあって、見ていくと僕が一番若いというか、先輩の役者さんばかりの現場になるんだなっていう、まず緊張感から入り、ストーリーを読んでもタイムリミットサスペンスといいますか、どんどんストーリーに惹きこまれていって。こういう作品って観るのも大好きですし、自分もこういった作品に出会いたいなと思っていたので、そういったキャストの皆さんとご一緒できる緊張感と同時に、自分がこういう作品に出られるっていうワクワク感がありましたね。

MC:今お話されている姿からも仲がいいというか雰囲気の良さを感じるんですが、現場の雰囲気も後ほどまた伺えたらなと思います。星野さんはいかがですか?

星野:最初、台本を読んだときに漢字がいっぱいあって(笑)、なかなか(頭に)入ってこなくて(笑)。なので、先に原作を読ませていただいて、本当に骨太な大作で。調べてみたら「(原作者の)石川先生、私より年下かよ!」って思いまして(笑)。もうそういう世代になってしまったんだなという衝撃と、もともとおもしろい原作を実写化にあたってさらにブラッシュアップされた台本で、この世界に入ることができるんだというのを、すごくすごく楽しみになりました。

MC:ここまでストーリーについてお伺いしてきましたが、ここからは皆さんが演じられたキャラクターについて伺いたいと思います。まず、舘さん。先ほど“ヨレた刑事”とおっしゃっていましたが、これまでの舘さんのイメージとはがらりと変わっています。

舘:そうなんですよ。この作品を撮るにあたって、熊切監督から、まず無精髭を生やしてくれと。最初のシーンは寝癖がついているようなシーンでして、酔っ払って二日酔いで自分の部署に行くというシーンがあるんですけど、もうこれでもかというくらい、もっともっとヨレろ!ヨレろ!という感じで(笑)。でも楽しかったです、やっていて。ヨレてる自分が好きでした(笑)。

MC:新たな自分を発見したという感じですか?(笑)。監督、そんなに要求したんですか?

熊切:そうですかね、はい(笑)。ヨレても色気が出る方だなぁと思ったので、そのへんをうまく言ったような気がします。

MC:今回はテレビ画面ではなくスクリーン上で、そのセクシーな舘さんの姿、ヨレているけれども色気がある舘さんの姿を見られますので、どうぞご堪能ください。そして、古川さん、キャラクターの世良章一について。

古川:弁護士の役ということで、星野さんもおっしゃっていたんですけど、専門用語、漢字がすごくて、普段日常会話で使わないであろう言葉がすごく出てくるんですけれども、監督とも話していたのは、やっぱり弁護士なので、そういった言葉もスラスラ言えるようにならなきゃいけないということで、台詞と向き合う時間は、その専門用語に慣れるために長かったなという印象がありますね。

MC:初の弁護士役だったんですよね。

古川:そうですね。初めてなので、「再審請求」とか「裁判官訴追委員会所属誤判対策室」とか(笑)、なかなか普段言わない言葉が多いので難しかったです。

MC:役作りにおいて、弁護士を演じるということで、今回の世良は意識されたことはありますか?

古川:弁護士のワードもそうなんですけども、パーナリティの面でいうと、世良がちょっと生意気なことを言ったりとかする瞬間があるんですけれども、なんでそういうことを言うんだろうというところがなかなか最初はつかめなくて。それは監督と何度かご相談させていただいて、リハーサルをやって、リハーサル後にもう一度話して、さらにお祓いをした日も二人で会って話し合って、意見が一致して、監督と握手をして「頑張ろう!」みたいな形で作品に入ったと思います。

MC:一緒に作り上げていったと。

古川:はい。

MC:世良のバックグラウンドというのも、物語が進むにつれて明らかになっていきますのでご注目ください。

舘:なんとなくね、お芝居してるじゃないですか、なんとなく上から目線なんですよ(笑)。

(会場爆笑)

舘:感じるんですよ(笑)。すごくいろいろ研究なさったんだなと感じました(笑)。

MC:今そのようなお話を聞いて、いかがですか?古川さん。

古川:(小声で)すいません…。

(会場爆笑)

MC:小さく「すいません」と(笑)。プライベートではさすがにあのような感じではないですよね?

古川:役ですよ!