MC:門脇さんはいかがですか?16mmフィルムで撮影されたところも含めて。
門脇:フィルムはテンションあがりますよね。スタッフの皆さんがテンション上がってるのもわかるから、みんながニコニコ嬉しそうだと、嬉しいですよね(笑)。磯村さんがおっしゃったように、監督の温かい人柄がすごい充満してる現場で、それは映画を観ていてもすごく伝わりました。監督の優しさとか、登場人物ひとりひとりに対するまなざしがやっぱり優しい。それはすごく感じましたね。
MC:尾野さんは、これまでもいろんな子役の方と共演されてると思うんですが、現場であまり仲良くなりすぎないようにって、その状況を含めて結構つらいんじゃないかなと思ったんですけどね。
尾野:つらいでしょうね。でも、そういう経験を、この子達ができたというのは、たぶん財産になることだと思うから、今後この子たちにとってはとても、大きな宝物になるんじゃないかなと思いますね。
MC:ありがとうございます。最後に、注目していただきたいというシーンを生田さんお話しいただいてもいいですか?
生田:形式上、僕の名前が一番最初にくるようにしてもらってますけど、この映画、本当にこの2人の新しい時代の女優さん2人を発見してもらう映画だと思うので、この大きなスクリーンの中で、フィルム映画の中で彼女たちがいろんな感情を爆発させる瞬間をぜひ目撃して欲しいと思います。
MC:ありがとうございます。髙橋監督はいかがですか?
髙橋:本来でしたら、もうご覧になった後にご挨拶して、いろいろ皆さんのご感想も聞きたかったんですが、上映前のご挨拶ということなので多くを語りませんが、いろいろ難しく考えるというよりも、このフィルムで撮った映画の空気感とかを感じ取っていただいて、それを体感していただければと思っておりますので、どうぞぜひごゆっくりご覧頂ければと思います。
MC:ありがとうございます。さあということで、この満席の劇場、この大きなスクリーンで、いよいよこの後上映になりますが、お話の最後に生田さん、再びすみません、本当にひとこと締めのメッセージを皆さんにいただきたいと思います。
生田:本日は皆さんお忙しい中、そしてちょっと雨が降る中(笑)、お越しいただいてありがとうございます。たくさんの映画があって、派手なものからアニメからいろんなジャンルの映画あると思いますけれども、こういった一つ一つフィルムに、写真を刻んで行く映画っていうものも昨今、なかなか映画館で見る機会が無い貴重な経験になると思いますので、ぜひぜひこの大きなスクリーンで皆さんの素晴らしい経験にして欲しいと思っております。本日は本当にどうもありがとうございました。
『渇水』
2023年6月2日(金)より、全国公開
監督:髙橋正弥
原作:河林満「渇水」
脚本:及川章太郎
企画プロデュース:白石和彌
主題歌:向井秀徳「渇水」
出演:生田斗真 門脇麦 磯村勇斗 山﨑七海 柚穂 宮藤官九郎 宮世琉弥 吉澤健 池田成志 篠原篤 柴田理恵 森下能幸 田中要次 大鶴義丹 尾野真千子
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 日照り続きの夏、市内には給水制限が発令されていた。市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回り、料金徴収と、水道を停止すること(=停水執行)。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々であった。俊作には妻と子供がいるが別居中で、そんな生活も長く続き、心の渇きが強くなっていた。ある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作。彼は自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる…。
©『渇水』製作委員会