MC:宮沢さんはなんでしょうか?
宮沢:流れからして普通の答えになってしまうんですけど、アイルランドに行ってみたくて(笑)。ちゃんと理由があるんですよ。母方のおばあちゃんとおじいちゃんがアイルランドの出身というか、血が入っていて、そこからニューヨークに渡ってそこでおばあちゃんを産んで。行った事はないので、僕のルーツでもあるアイルランドに行ってみたいです。
MC:市川さんはどうですか?
市川:自分も現実的なんですけど、ニューヨークです(笑)。エンターテイメントの聖地でもありますし、ルーツはないんですけど、あるとすれば、うちの祖父がブロードウェーでミュージカルをやったことあるんで、そういう意味でもあそこの空気を感じたいという思いがあります。
MC:監督はありますか?
大友:僕は1960年代以前の京都東映太秦撮影所に行ってみたいです。あの時代の僕が生まれる前の太秦で作られた映画をめちゃめちゃ観たんですよね。ちょっとさかのぼっていくと信じられないようなことをやっていて。活気があって、大変だったんだと思うんだけど、めちゃめちゃ勢いがあるし、めちゃくちゃ面白いことをやってますね。ちょっと覗きに行ってみて、いろんなものを見てきたいですね。ヤバい事とかヤバい人もいっぱいいた時代ですから(笑)。めちゃめっちゃ面白そうですね(笑)。
MC:ありがとうございます。それは最後に木村さんと綾瀬さんよりメッセージをお願いします。
綾瀬:この作品に関わる皆さんが、最後まで丁寧に作り込んだ作品が、ぜひ皆さんの心に響いてほしいなと思ってます。そして、少しでも心が動かれた方は、また是非遊びに来ていただきたいですし、お友達とか誰かを呼んで、またぜひぜひスクリーンで観ていただきたいなと思います。よろしくお願いします。
木村:先日、京都の舞台挨拶の際に、今回の撮影で参加して下っているスタッフの方が客席に来ていただきまして、舞台挨拶が終わった後に、控室でその方たちに「これを受け取ってください」と。なんだろうと思って開けたら、小さい風呂敷に包まれた三本足のカエルの香炉だったんですよ。劇中で使った鉄瓶のものではないんですけども、あの形をそのまま模した三本足のカエルの香炉をくださいまして。僕は本当に洒落がきかなくて「え?なんで?」って普通に聞いてしまいました。そしたらお二人が照れながらも目を赤くした状態で、「また京都に帰ってきて欲しい」と言って自分に渡しくれたんです。今回の作品の中で培った共に過ごした時間とか、共演者みんなそうですけど、役として各々のキャラクターを僕らはやらしてもらってますが、この作品も今日をもって歴史の史実ではなくて、皆さんと共有できる真実に変えていただければ非常に嬉しいと思います。ぜひ皆さんの力で、史実ではなく真実にしていただければと思います。よろしくお願いします。
『レジェンド&バタフライ』
2023年1月27日(金)より、全国公開
監督:大友啓史
脚本:古沢良太
出演:木村拓哉 綾瀬はるか 伊藤英明 中谷美紀 宮沢氷魚 市川染五郎 北大路欣也 音尾琢真 斎藤工
【ストーリー】 政略結婚によって結ばれたのは、格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と信長暗殺を目論む濃姫(綾瀬はるか)。全く気が合わない水と油の関係の二人は、新婚初夜からさっそく大騒動。ある日、濃姫の祖国で内乱が起こり父・斎藤道三が亡くなってしまう。帰る国が無くなったことで自身の存在意義を失い自害しようとする濃姫に、生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長も大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる信長を濃姫は激励し奮い立たせ、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜くことに。これをきっかけに芽生えた絆はさらに強くなり、「どこまでも上へ」と天下統一が二人の夢となる。しかし、戦さに次ぐ戦さの中で、信長は非情な”魔王”へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。<魔王>と恐れられた信長と、<蝶>のように自由を求めた濃姫。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、“本当の夢”とは。
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