MC:日本映画では初めて採用されたというボリュメトリックという最新技術を使ったという。
橋本:はい、ボリュメトリックって、360°グリーンバッグの中で、本当にグリーンバッグなんですよ(笑)。アクションってすごい視覚的な要素が重要で、目の前にいる相手と戦って、後ろからきた敵を相手にしなければいけない時に、目標とするものがないので、前からなのか後ろからなのか、よく分かんなくなってくるんですよ。だから「何歩進む」とか、「ここで回転する」とか、打ち合わせも多くて、練習も大変で、しかもアクションってカット割りが多いじゃないですか。いろんな角度から撮って、それをつなぎ合わせて、早くかっこよく見せることが多いんですけど、一連でずっと撮ってて、それがみちたかくんとのシーンだったんですけど、息をあわせたりするのがすごく難しくて。優さんは身長が高いので、私の身長の高さだと、パンチが当たっているように見せるのがすごく難しくて大変でしたね。あと、なんせ暑いです!こもってるので。すっごい暑くて。だから、本当に二人で戦って、周りに誰もいないっていう状況で。モニターを見て監督が指示するみたいな形だったんですけど、結果どういう風になるのかっていうのが全く想像できなかったので、映画を観て「うわっ、新しいなあ」と思いましたね。
MC:そして、ヤクザ役の杉野さん、城田さん、高橋さんはスクリーン越しに観ていても、ピリピリするような緊張感のあるシーンでしたが、実際の撮影現場の空気などは、いかがだったんですか?
杉野:みんなで会議するところは、そういう空気感がありましたけど、みちたかくんとは直接的なシーンはなくて、高橋さんとはグリーンバックで、すごく関わらせていただきました。ありがとうございました。
MC:先輩方との芝居ってどうでした?
杉野:いい緊張感はありました。僕もそんなにアクション経験がないし、吊られたりという経験も無い中で、高橋さんにはお世話になりましたね。
MC:城田さんはいかがでしたか?
城田:緊張感はものすごくあったんですけど、やっぱり佐藤二朗さんが居るので、ちょいちょいふざけてくださるといいますか。なので、ちょっと和んだりしてました。あとは瑠東監督が面白くシーンを作って下さるので、めちゃくちゃ緊張感が漂っているっていうほどの、もちろんわざと緊張感を作るんですけど、緩急ちゃんとつけて撮影に臨めた感じです。
MC:高橋さんから見て、いかがでしたか?
高橋:僕は若者の皆さんとは、ほとんど初めての方ばかりで。美男美女にお会いするのは今日が初めてで、とても緊張しておりまして、ほとんど顔が見られないです。恥ずかしくて(笑)。何の話でしたっけ(笑)?あ、皆さんとのアクションシーンは、すごく楽しかったです。とても初々しくて、僕はずいぶん初々しくない人たちとやってたんで(笑)、だから心が洗われるようでした。幹部の会議のシーンは、誰とも口をきかなかったですね。お互いに。佐藤二朗さんが組長なんですけど、ちょいちょいね挟み込んでくるわけですよ。でも、それすらもですね、「このやろう」ってやってました(笑)。「早く決めろよ、このやろう」って。みんなピリピリして。本当に人相が悪い人ばっかりですよ。はい、楽しかったです(笑)。
MC:そんな緊張感があるシーンもあるんですが、笑いが絶えないね場面でもあったラーメン屋さんのシーン。現場の雰囲気はどうだったんでしょう?橋本さんどうでした?
橋本:のほほんとしてました。ふみかちゃんと央士とかとみんなでいた時も、めっちゃ喋る人が集まったっていう感じでもないんですけど、基本的にずっとお店の中でみんなで話してましたね。どんな話してたかなあ…。一個、面白い話があります。
馬場:私の話ですか!?あ、とんでもないNGを出したんですけど、ラーメン屋のシーンで。実際、それは使われていないんですけど。「そこの酔っ払い」っていうセリフがあって、いざ言ったら「そこのおっぱい」って言っちゃって(笑)。現場が一瞬止まって、大爆笑ではあったんですけど(笑)。一応、店長が巨乳おっぱいキャラでもあるので。
橋本:結構ピタTだったので(笑)。
馬場:お前が言うんかい!みたいな感じはありました(笑)。
橋本:くっきー!さんが横たわってる時ですね(笑)。「そこの酔っぱらい」っていうところで「おっぱい」っていうね。しかも、モゴモゴとかじゃなくて「おっぱい!」って(笑)。それがすごい面白かったんです(笑)。
MC:鈴鹿さんも見てました?
鈴鹿:隣で聞いてました(笑)。「おっぱい」って言ったなと(笑)。いい声でした(笑)。
馬場:ありがとうございます(笑)。
鈴鹿:あと、まずいラーメンを食べるシーンがあって、ラーメンを作ってくださった方は、「一応、食べられるようにしたので」っていうふうに言ってくれて、じゃあ大丈夫だと思って本番で啜ったんですけど…、その時に監督の笑い声がでかすぎて、なんかすごい特徴的な笑い声なんですよ。マイクが拾っちゃったかなみたいな(笑)。
MC:ラーメン吹き出しちゃったんですか?
鈴鹿:そのまずいやつを食べて、本当にまずかったので、ちょっと出ちゃいましたね。
橋本:でも、実際、私とか優さんとかは普通に美味しく食べたんですけど(笑)。
鈴鹿:多分錯覚的なところが…観れば分かると思うんですけど、見た時の印象がね。
橋本:食べたものがそのまま出てきて(笑)。逆再生みたいな。それを監督が面白すぎて、現場まで笑い声がとんでくるっていう。聞こえてましたもんね。っていうシーンです。実際使われてます。それは(笑)。