MC:改めて皆さん、ご自分たちが出演した映画が公開されて、振り返ってみてどんな気持ちですか?
吉岡:プロデューサーの方が7年かかったとおっしゃっていたので、こんなに長い年月をかけて作る映画って、そうそうないと思いますので、チーム一同が公開できたのが奇跡と思えるような、そんな一本になったのかなと感じています。劇中アニメが本当に凄くて、今日はキャストでしか来れてないんですけど、アニメを作っているチームだったりとか、私達の後ろには大勢の方達の努力の結晶が詰まっています。それが伝わっていたらいいなと思っています。
MC:中村倫也さんはどうでしたか?
中村:嬉しいですよね。僕も初号を観てから早く皆さんに佑の役のズルかっこよさと、なんといっても真千子姉の貴重な入浴シーンをお届けしたいなと(笑)。いろんなところで、この映画の僕が感じた良さを喋ってきてるんですけど、何がどうとか言わなくても、「とにかく観ろ」って言えるような作品に吉野の耕ちゃんがしてくださったと思いますので、それにつきますかね。
MC:ズルかっこいいと言われた柄本佑さん、いかがですか?
柄本:返す刀で言わせて頂ければ、倫也くんのずるボディ?あのボディはいい!王子監督の風呂上がりのね。説得力がありますよね。こもってるから。アレでバキバキだったら「お前、こもってないだろ!ジムとか行ってねえか!?」とか言われちゃいますからね。
中村:いますからね。モテない設定なのにバキバキとか(笑)。
柄本:そうそう。一瞬引いちゃうから。あれは説得力がありました、王子監督を早く皆に観てもらいたい…(笑)。我々いい加減な奴しかいねえのかあ?(笑)。いやでも本当に僕も本を読ませて頂いてから何年も経っているんですけど、本の段階でとってもウェルメイドなエンターテインメント作品でありつつ、奥行きがしっかりあるっていうか、どんな出来上がりになっているんだろうと思って現場行ってみたら、吉野監督がまた声が小さいんですよ。撮影の時なんかフェイスシールドとかマスクとかしてるから、「えっ!?」って何回も聞いてるんですけど(笑)。でも、芯がすごく頑固で、だから出来上がった作品を観て、その感覚は間違ってなかったなぁと思ったし、想像以上に誰もが共感できる映画だったなぁと思って。本当にみなさんに早く観ていただきたいなと思っていました。
MC:尾野真千子さんはいかがでしたか?
尾野:楽しかったねえ(笑)。私は映画を観ていて、里帆ちゃんと一緒に頑張った感じがしたの。自分が。すごい頑張ってるから、私も一緒に頑張ろうみたいな気持ちになっちゃった。私も走り続けちゃったわけ、観てる最中。そんな気持ちになっちゃったわけ。だからきっと皆もなってるわけ、今。
中村:なるほどね。エネルギーをもらえると。
尾野:後ね、アニメを観たい。全編観たいという気持ちになっちゃった。素晴らしいアニメでしたからね。いい映画です。どうぞ。
MC:高野さんはいかがでしたか?
高野:私の役柄はオーディションだったんですけれども、吉野監督がオーディションの段階から「アニメの現場ってどんな現場なんですか?」とか、「アフレコの現場に着ていく服装はどんなですか?」とか、たくさんリサーチをしてくださったおかげで、私も自分の業界の特殊さんみたいなものを表現の一つに加えさせられたかなぁと思っているんですけど。例えばマイク前だと服がカシャカシャ鳴らないとか、アクセサリーがチャリチャリ鳴らないとかがすごく重要になってくるので、「大体アクセサリーを付けませんよ」とか。「靴とかもキュキュ鳴らない靴で来ますよ」とか、そういうアドバイスをさせていただいて、皆さんも声優の皆さんの服装とかも観ていただくと、もしかしたら面白いことに気づけるんじゃないかなーって、改めてお仕事の映画としても勉強になるんじゃないかなって思いました。
MC:吉野監督はどんな思いでございましょうか?
吉野:劇中で瞳監督をあの手この手で苦しめてきた自分が、瞳のように舞台に上げられてしまうと、今、罰を受けているのかなと…(笑)。こんな気持ちかと思いながらやっています(笑)。怖くてあんまりエゴサーチをしてないんですが、一説によるとエクレアが食べたくなるらしいっていうのが思った以上にあるらしいので、この後食べて楽しんで帰って頂ければと思います。