【全文掲載】阿部サダヲ「食べられなくなった」、岡田健史「褒められてます」、岩田剛典「邦画史に残る」衝撃作にさまざまな反応が!

MC:白石監督は、皆さんの初見のご感想を聞きになって、まずはいかがですか?

白石:嬉しいですね。みんな同じタイミングで観て、出てきたときみんな割とどんよりしていて、「大変なものを観ちゃったね」みたいな感覚が、井戸端会議で立つ尽くしていた感じがあったので、その感じは僕もすごいよく覚えていて、こういうふうに最初はなるんだなーって。岡田さんがその日に続けて二回目、三回目って観たんですけど、「観るたびに面白くなってきました」みたいなことを言っていたので、結構中毒性があるのかなと僕も思っていて、一回目は雅也の視点で物語を観ていくんですけど、例えば大和の視点で観ると、違う見方ができるのかなというのは感じました。

MC:岡田さん、何度もご覧になったんですね?

岡田:阿部さんから「狂ってるね」って言われました(笑)。かなりヘビーな作品ではあるんですけれども、「お前、どういうつもりで言っとんねん!?」っていう顔とかが、観れば観るほど可笑しくて、毎回観る度に笑えるツボが違うというか、面白いんですよね。

MC:阿部さんは、どのように役作りをされたのですか?

阿部:普段、パン屋さんにいるときは、普通の人ですからね。本当に普通に演じました。普通の人に見えるように、普通に。普通ってなんですか?(笑)。

MC:岡田さんも今回初めて映画でダブル主演ということになりますけれども、大きな見どころのある阿部さんとの面会室のシーン、これはどういったお気持ちで演じられてましたか?

岡田:面会室のシーンは撮影の全体で言うと、もう最後の3日間ぐらいで撮ったんですけど、僕が面会室に挑むまで実際に僕が肌で感じてきたお芝居の経験値もありますし、全く違う3つの展開を、違いをちゃんと明確に自分の中で整理して、理解して、それさえあればちゃんと雅也はそこに現れてくれるだろうなと思って。それだけあれば、怖い大和がいるからどうにでもなるなと思ってましたね。

MC:岩田さんは長髪で顔が半分隠れているという謎の男で、これだけ普段の岩田さんとギャップのある役どころはこれまでなかったかなと思うんですが。

岩田:こういった役柄は初挑戦でしたし、白石監督は僕のことを普段どういうふうに思われてたんだろうなっていうのは感じて(笑)。あと、母親に似てるなと。僕、母親似なんですよ。だから意外と長髪にすると面影があるなみたいな(笑)。目覚めてしまいそうでした(笑)。

MC:白石監督はどう思って岩田さんにこの役を?

白石:普段はもちろんスーパースターで、とてもかっこいい方だとは思ってますが、ただ岩田さんの芝居をしている姿を見ても、どんな役でも出来るだろうなっていうのはありましたし、この役は本当に微妙なラインの上を歩かなければいけくて、すごい俳優としての力も必要ですし、難しい役どころなので思い切ってお願いしてみました。ただ、どんな姿になっても岩田さんの持っている色気とか、立ち姿のかっこよさというのは役の上では存在感を消してくれるんですけど、そこはやっぱり出てきて、本当に素敵な方だなって思いました。

岩田:恐縮です(笑)。ありがとうございます。

MC:白石監督は、特にこだわりを持ってお作りになったところはありますか?

白石:毎カット毎カット、アイディアを出せないかということをやってはいるんですけど、面会室は確かに多かったので、そこをどう飽きずに観ていただけるかということを、一見すると座って喋ってるだけになりがちなので、なるべくそうならないように、あの手この手を尽くしてはみたんですが。ただ結果みんなの芝居が良いので、シンプル イズ ベストなんだと思ったりもしましたね。

MC:今回、この作品にちなみまして、キャストの皆さんにご自身が病的にハマっているものを教えて頂きたく、フリップにお書きいただいております。阿部さんは「爪が顔」…?

阿部:そうですね。ネタバレがあるので…。観た方はおわかりですけど、僕は爪が好きなんでしょうね(笑)。撮影が終わってから爪をよく見るようになってですね、最近爪をずっと見てるとですね、爪が顔に見えてくるという。僕の左手の薬指の爪をずっと見ていると、最近、天海祐希さんに見えてくるっていうね。そこまでいってます。

岡田:本当に見えてるんですか!?(笑)。

阿部:本当に。見てごらん、おれの薬指。

岡田:いやあ…?

阿部:ねえ、天海さん(薬指に話しかける)。

MC:こんなところで天海さんも出てくるとは思ってないでしょうね(笑)。岡田さんは「料理」ですか?

岡田:先日、阿部さんに「公開おめでとうございます」というふうなラインを送ったら、阿部さんが「今日俺は観に行くよ」って言われて、阿部サダヲさんが観に行ってるのに俺が行かなかった悔しいなと思ったんですけど、その時かぼちゃサラダを作っていたから行けないなと思って。以上です(笑)。

阿部:なんで俺の話がでてきたの(笑)?

岡田:爪の話には負けるので、もう大丈夫です(笑)。