MC:続きましては、四月一日と百目鬼の同級生、九軒(くのぎ)ひまわりを演じられました、玉城ティナさんです。
玉城:玉城ティナです。撮影時期が一回目の緊急事態宣言があったときで、コロナ渦での作品が初めてで、なんとなく、この先どうなるんだろうなあっていうモヤモヤした気持ちで撮影に入ったんですけれども。入ってからは蜷川組の明るさと、安定感というか、皆様に助けられて、そして2年の時を経て今日を迎えることができてとても嬉しく思っています。最後までよろしくお願いします。
MC:撮影時のエピソードで覚えていることはありますか?
玉城:蜷川組の明るさというか、大変なことをやっていても、乗り越えていくぞっていうことはもちろんそうですけど、演じていて出来上がった作品を観て、一番びっくりしたのは、CGをたくさん使っているので、演じているときに私たちは、実際には無い物をあるようにして演じてたんですけど、そこの完成度というか、こちら側も分からなかったことが、CGで完成されていて、驚きと同時に嬉しかったです。
MC:続きまして、女郎蜘蛛を崇拝するアカグモを演じられました、磯村勇斗さんです。
磯村:磯村勇斗です。初日に皆さんお集りいただきまして、ありがとうございます。少しの時間ですけれども、楽しんでいってください。
MC:撮影時のエピソードで覚えていることはありますか?
磯村:やっぱり蜷川組といえば、色気とかエロさっていうのを多少なりとも要求されるわけですよ。アカグモもどっちかというと、そっち側の担当と言いますか、なのでセクシー指導の先生みたいな方がいらっしゃって、ポールダンサーの先生から色気の指導がありまして。動画フォルダを見返したんですけど、そしたら指導されている自分の映像が残ってて、それを見てなんかすごい恥ずかしかったんですよ。僕が壁をドンってやって、先生から首の角度をずっと教えられているところの映像があって、ちょっと恥ずかしくなっちゃいました(笑)。細かい指の動きとか、首の角度までこだわって、セクシーさを出していくのが、蜷川さんの世界観ならではなのかなっていうのを感じて、いい勉強になりました。
MC:そして女郎蜘蛛役を演じられました吉岡里帆さんです。
吉岡:今日は劇場にお越しくださって本当にありがとうございます。吉岡里帆です。
MC:磯村さんから動画のお話がありましたけど?
吉岡:「これが撮影資料です」って、その動画が私にも送られてきて、磯村さんが本当にされるがまま過ぎて(笑)。これは撮影指導なのか?みたいな(笑)。思い出して笑っちゃいました(笑)。その先生のエピソードで言うと、撮影現場でかなり大音量で「デコルテー!」っていうのを初めて聞きました(笑)。ずっとセクシーとか色気って、ヒップとかバストとか、ウエストだって思ってたんですけど、デコルテなんだということをこの現場で教わって。そこを意識するとかなり色気がアップすると教えていただきました。
MC:最後に、蜷川実花監督です。
蜷川:はい、本当に10年前にどうしてもこの作品をやりたいなと思って、やっとここにたどり着いたのかと思って、ちょっと今日は感無量です。一週間、二週間ずっとこの日を迎えるまで、なんだかドキドキしていたんですけれども、全力を尽くして作った作品をこうやって皆さんに観ていただいて、本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
MC:監督は撮影で何が印象に残ってますか?
蜷川:コロナ渦で状況的にも大変だったんですけども、思い返すと、みんなニコニコ笑いながら大変なところを乗り切っていったなあっていう思い出しかなくて。こうやって一丸となって進むって本当に素晴らしいなあっていうことしか思い浮かばないですね。なんか面白いエピソードはいっぱいあるんですけど、それもなんかすごく楽しかったな、幸せだったなっていう時間でした。
MC:さあ、ここで皆様にイエス・ノーの札を配らせていただきます。ここからは印象的なセリフやエピソードにちなんだ深層心理に迫る質問をさせていただきます。まずこの質問です。「この中で、特殊な能力を持っていそうな人がいる」イエスかノーか。全員イエスですね。磯村さん、誰ですか?
磯村:監督ですね。蜷川さんは確実に他の人より多くの色が見えてる気がします。その能力を持ってるなって、ずっと思ってたんですよね。すごい能力だなって。
蜷川:ずっとこんな世界に住んでいるんで(笑)。