【全文掲載】有村架純「堂々として見えがち」、森田剛「緊張しているようには見えない」自己分析は意外な結果に!?

MC:公開されて、改めて今のお気持ちを伺えますか?

有村:昨日から本作が公開になって、撮影自体はちょうど1年前ぐらいに映画ドラマともに撮影をしていて、本当に忘れられない2カ月間だったんですけど、ぎゅっと恐縮した濃厚な時間がスクリーンで見たときにブワッと感じるものがあって、私的にはいろんな日々を走馬灯のように思い返しながら試写を観させていただきました。この作品はあらゆるメッセージ性があって、これだっていう一つのことを一概に言えないんですけども、皆さんがこれを観てどう感じてくださるかっていうことが、とても大切なのかなと思っていて、本作に共感してもらえるとか、してもらえないとかではなくて、それぞれの皆さんの考え方によって、きっとこの先の皆さんが人と関わるときに、「どうしたらいいのかなぁ」と考えたり、いろんな新しい世界が広がってくれたらいいなと思っています。

MC:森田さんはいかがですか?

森田:めっちゃくちゃ嬉しいです。撮影は1年前で、すごく寒い時期だったんですけど、ずっと自分の中で役が残っている感じがして、皆さんに大きいスクリーンで観ていただくというのは、すごく感慨深いないと思うし、劇中にすごくいいセリフ、いい言葉もたくさんあるんで、たくさんの人に届いてほしいなと思っています。

MC:有村さんは、保護司という役柄を演じてみて、なにか気が付かれたことなどはありますか?

有村:保護司といっても、保護観察対象者の方との距離感はそれぞれ形があるみたいで、保護観察対象者の方に、あまり深入りせず介入せず見守るという形が、保護司の中での正当なルールではあるんですけど、でも人と人なので、距離感の詰め方やその人の寄り添い方っていうのは人それぞれあって、佳代が思う“保護司とは”っていうところで、どういうやり方があるだろうということで私は挑戦させていただきました。人によってのパーソナルスペースもあるでしょうし、自分が人と関わる時にはそれをうまく見極められる目があったらいいなと思いました。保護司の佳代は、何かに突き動かされるような衝動的なものもあったりして、人のために笑ったり泣いたり叫んだり怒ったりできることって素晴らしいなって思ったので、自分も見返りを求めることなく、人に手を差し伸べることだったり寄り添うことだったり、積極的にできたらいいなと思いました。

MC:磯村さんは、佳代の同級生であり刑事役でしたが、いかがでしたか?

磯村:自分が演じた滝本は苦しい過去があって、その経験があったからこそ刑事という仕事を選んで、被害者遺族の苦しさだったり、被害者を出さない、そして加害者を生まない環境を作るために、日々事件を解決しようとしているんですけど、その中でも今回一つの連続殺人事件を追っていく中で阿川と再会し、お互いの消えない傷というか、過去の傷がまた痛み出す瞬間があったりと、刑事をやりつつも違うベクトルで精神的に苦しい場面もあったりしたので、すごく複雑な心情を表現しなきゃいけないなと思いながら食らいついてやってましたね。

MC:そして若葉さん。皆さん、観終わったばっかりなので、若葉さんってどんな人なんだろうっていう(笑)。

若葉:はじめまして(笑)。

MC:普段はそんな感じなんですね(笑)。役作りが難しかったんだろうなと思うんですけども、監督とどんなやり取りをしながら役に入っていかれたのですか?

若葉:役作りについて岸さんと深く話すということよりも、全部経験したことがないことばかりだったので。ちょっとよく分からずやってましたけど(笑)。すべてを理解することはできないなって、ちょっと諦めた部分もあって。まずは森田さんと対峙した時に、自分の心がどう動くかということだけでやった気がします。