MC：ありがとうございました。ここでもう一つ、本作のタイトル『前科者』から派生した皆さんへの質問です。「自分は◯◯者」だと、自分のことをどう思っているんでしょうか？ 監督からいきましょうか。

岸：小心者です。

若葉：ごめんなさい。僕もそうです。今しかないと思って出しちゃいました（笑）。

MC：では、まず監督から。

岸：モンスターがものすごく多いので、毎日朝に緊張しながら行ってました（笑）。やっぱり有村さんに5杯目のラーメンをお願いしますとは言えない（笑）。

有村：そこは遠慮しないでください（笑）。

岸：まあ本当にそういうことではないんですけども（笑）、やっぱり日々緊張しながら仕事をしています。

MC：若葉さんはいかがですか？

若葉：僕は撮影前に寝れなくなっちゃうタイプなんで（笑）。本当に現場に行きたくなかったですね（笑）。

MC：磯村さんは何者なのでしょうか？

磯村：僕は気まぐれものですね。そうだよね？

有村：なんか、あるよね（笑）。

磯村：結構ふわっとしていて、その場の気持ちで動いたりして、あまり計画しないで行ったりとか。掃除をしてても違うことに目が行ったら、そっちのほうを急にやり出したりとか。結構気まぐれですね。自分でも楽しんでます。役者としても気まぐれの演技ですね。あんまりいい言葉じゃないですけ（笑）。

有村：それはしてないんじゃない？

磯村：真面目にはやってますよ（笑）。

MC：森田さんはどうですか？

森田：ごめんなさい、こんなのになっちゃったんですけど。

若葉：全然ちゃんと書いてないじゃないですか！？ さっき「ちゃんと書いた？」って俺に言ってきて、「若葉さん、ちゃんと書かないと思ったよ」とか言って、全然自分がちゃんと書いてないじゃないですか！？

森田：これ俺が書いたわけじゃなくて、「俺、何者かな？」って言ったら、この絵が出てきて…。だから、自分でも何者か分からないですね。

若葉：でも、僕も疑問だったんですよ。自分で何者って書くんだと思って。僕が磯村さんとか、森田さんを書くんだったら分かるんですけど…。

MC：それ、今更言うのはやめてください（笑）。

有村：これはどう見てもモンスターにしか見えないですけど（笑）。でも、実際はそういう方ではないです（笑）。

MC：一言で言うと何者なんでしょう？

森田：小心者です（笑）。

MC：ありがとうございます（笑）。では、有村さんは何者なんでしょうか？

有村：私も大きく言うと似てるんですけども、緊張しやすい者ですね。小心者ですかね。割と堂々として見えがちなんですけど、すごい手汗もかきますし、撮影前は寝れないですし、常にドキドキしっぱなしですね。

MC：森田さんから見た有村さんは何者なんですかね？

森田：緊張している感じも見せないんだろうなぁとは思ってましたけど…。でも堂々としているから…、緊張しているようには見えないですよね。でも本人が言うんだから、そうだと思いますけど。

MC：ありがとうございました。それではお時間がきましたので、映画をご覧になった方と、楽しみにしている方に向けてご挨拶をいただければと思います。

有村：本日はありがとうございました。この作品が多くの方に届いてほしいとは思わないんですけど、観てくださった方の心に残る作品であってほしいなと思います。まだ緊張感のある状況の中でも映画館に足をわざわざ運んで下さる方がいるということが嬉しいですし、この作品を観て人を救う、人に寄り添う、人を許すということを改めて自分自身と向き合って考えてくださる方が増えたら幸せだなと思います。いろいろ伝えたいことはたくさんあるんですけど、上手くまとまりそうもないので、後は皆さんに委ねたいと思います。本日はありがとうございました。

岸：自分の中にある優しさみたいなものを刺激したいなぁと思っていただけると、その優しさが自分の友達や家族だけじゃなくて、隣近所あるいはもっと遠くにいる人たちにも思いが伝わるような気がしています。そういう作品を作ったつもりなので、もし響いた方がいらっしゃれば、ぜひたくさん広めていただければと思います。ありがとうございました。

ドラマ「前科者」
11月20日 WOWOWにて放送・配信開始
※第1話無料放送（全6話）
WOWOW放送後より、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoにて見逃し配信
監督・脚本・編集：岸善幸
原作：香川まさひと 月島冬二「前科者」
音楽：岩代太郎
出演：有村架純　森田剛　石橋静河　北村有起哉　宇野祥平

映画『前科者』
2022年1月28日（金） 全国公開
監督・脚本・編集：岸善幸
原作：香川まさひと 月島冬二「前科者」
音楽：岩代太郎
出演：有村架純　磯村勇斗　若葉竜也　マキタスポーツ　石橋静河　北村有起哉　宇野祥平　リリー・フランキー　木村多江　森田剛
配給：日活　WOWOW

【ストーリー】　罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。保護司を始めて3年の阿川佳代（有村架純）は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠（森田剛）は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが次第に明らかになっていく…。

© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館／映画「前科者」製作委員会