【全文掲載】ディーン・フジオカの「説得力のある肉体」に、プロレスラー・坂口征夫も嫉妬!?

MC:松永監督、ご一緒していたディーンさんの姿をご覧になって、いかがだったでしょうか?

松永:この作品で僕はディーンさんと初めて出会って、一緒に歩んで行ったんですけども、ディーンさんは現場に入ったら俳優としてそこにいる事って実は本当に簡単なことじゃないなって思ってるんですよね。立ち上げの熱量とかを考えると、撮影中もいろんなことを言葉にしたいだろうなと思うところを、本当に委ねてくれて、「松永さん、映画は監督のものなんです」と、終始言ってくれて。撮影に入る前までと、撮影終わって仕上げをやるところ、本当にいっぱい話をして、いろいろ相談して、プロデューサーとしてディーンさん以外の方達も本当に支えてくれましたけれども、その中でもディーンさんが「僕は作品を良くするために監督の後ろにいますよ」って言ってくれたんですよね。これは本当に心強くて、それは本当に感謝ですね。こういう人と一緒に、ものを作れたらいいんじゃないかって思います。だからディーンさんは日本のトム・クルーズになった方がいいんじゃないかと思って。プロデュースもしながら役者も行っている、そういう存在の人が出てくるべきだろうと思うようなことを感じながら、僕はものを作ってました。本当にありがとうございます。

ディーン:記者の皆さん、これはいいタイトルもらったみたいな感じじゃないですか(笑)!? でも、すごいスゴい責任重大ですよね。自分が日本以外の国で仕事してきて、役者の方が企画を立ててプロデュースして、お金を集めて作品を形にしていくっていう姿を垣間見てきたんで、日本でなぜそれができないのかというのは、ずっとこの10年間疑問だった部分でもありますし、もちろん原作があってアニメとか小説とか漫画とかを映像化するっていう話は全然あると思うんですけど。どうしたら映画っていう様式美が一番力を発揮できるようなフィルムメイキングできるのかなっていうことと、日本のアクションのレベルの高さっていうのは、他の国でも日本の優秀なスタントマンなどが活躍されていて、日本はどんどんアクション作品の数が減っていて、もったいないなぁと思いましたし、自分が他の国でアクションやってきて、アクションチームと日常一緒にいるみたいな日々を過ごしてきて、アクションスタントの方々って、「今日怪我したら、いい仕事した」みたいなところがあると思うんですよ。なんかこみ上げるものがありません? そういうところに光がもっと当たると良いなと思いましたし、その力が発揮できる場が増えたらいいなって単純に思いますし、そういういう意味でもこの『Pure Japanese』で立石っていう元アクションスタントマンの物語というのは、すごく意味のある映画作品としてのスタート地点だと思っております。トム・クルーズさんの規模感は、すごい遥か彼方ですけど(笑)、地道に一歩一歩やり続けることが大切なのかなと思っておりますので、引き続きピュアな精神でよりよい作品作りを続けていけたらいいなぁと思っております。

MC:ありがとうございます。では最後に、代表してディーンさんに、今年の抱負も一緒に言っていただいてのメッセージをお願いします。

ディーン:全然考えてなかった。えっと…コロナに負けるな!(笑)。当たり障りないこと言っちゃいましたけど、健康第一ですね。やっぱり健康を崩してしまうと、もう何も楽しいことがなくなっちゃうんで、皆さん一緒に長生きしましょう(笑)。改めまして今日はお集まりいただきましてありがとうございます。このメンバーで、ここに集まれたというこが、自分にとっては初めての企画プロデュース作品、初めての経験となっております。本当に本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。このプロジェクトをぜひ一人でも多くの方に届けたいです。みなさんのお力をお貸しいただけたら嬉しく思います。今はSNSもありますね。テレビの放送業界の方もいらっしゃって。僕らもいろんなプロモーションやってるわけですけど、一つのムーブメントみたいなものになっていったらいいなと思って、この作品を自分の中で新しい形でフィルムメイキングとの関係を生み出していきたいなと思った、そんな1本になっております。日本で作る映像作品、その可能性その底力が発揮されるような下地の肥やしになっていったらいいなと思いますので、みなさんぜひ一緒にこのムーブメントを広げて届けていく作業を少しでもやって頂けたら。長いなって? ごめん、思いが溢れちゃって(笑)。楽しんでください。心を込めて作りました。『Pure Japanese』を皆さんにお届けできることを、本当に嬉しく思います。今日は短い間でしたが本当にありがとうございました。

『Pure Japanese』
2022年1月28日(金) 全国公開
監督:松永大司
脚本:小林達夫
企画・プロデュース:ディーン・フジオカ
出演:ディーン・フジオカ 蒔田彩珠 渡辺哲 金子大地 坂口征夫 村上淳 嶋田久作 別所哲也
配給:アミューズ

【ストーリー】 日光大江戸村で働く立石大輔(ディーン・フジオカ)は抜群の身体能力の持ち主だが、社交性がなく、一方日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。忍者ショーでも任されているのは、立ち回りではなく効果音担当。神社で人知れず、非科学的なトレーニングに勤しむのが日課だった。同僚の送別会が行われたパブには高校生でありながら、年齢をごまかして働くアユミ(蒔田彩珠)、アユミが祖父・隆三(渡辺哲)と暮らしている土地一帯を県議・黒崎(別所哲也)と結託し、中国人ブローカーに売り払ってしまおうと画策している地元のヤクザ長山組・陣内(坂口征夫)、佐伯(二ノ宮隆太郎)らの姿も。P(ure)J(apanese)キットという、日本人の純度を図る試薬が出回っていた。結果が50%と中途半端な数字だった佐伯は腹を立て、江戸村の忍者たちにも検査を強いる。その場での検査を拒否した立石だったが、自宅でPJキットを使用してみると、数値は100%。何故か湧き上がる高揚感。立石はショーである役に参加することになるが、アユミたちが見に来ているとき、派手に失敗してしまう。立石が立ち回りをできないのは過去に参加していた撮影現場でおこった事故によるトラウマで暴力に対するリミットをかけているのであった。アユミの家には相変わらず嫌がらせが続いていた。ある日、隆三が怪我をし、入院する。アユミと立石は黒崎の仕業だと思い込み、黒崎の事務所に乗り込むが、しらをきられ怒りを爆発させた立石は黒崎事務所を破壊する。立石は初めてアユミに己の暴力を肯定される。アユミの家の敷地は重機が搬入され、強引に掘削が着手される。アユミは立石に助けをもとめ、立石は今まで封印してきた暴力衝動を爆発させるのだった。

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