香川:「99.9」は台本に書いてあることが3割ぐらいしかなくて、
松本:もうちょいあるでしょ(笑)。もっとある(笑)。
香川:8割はないだろ?
松本:僕らどうやって作ってきたんですか(笑)。
香川:杉咲さんのキャラクターに関しては、必要最低限のセリフがあるだけで、あとは木村監督が現場で「こうやってください、ああやってください」と言ってほぼ進んでいたので、オファーの段階ではこんなキャラクターって知らないわけでしょ?
杉咲:そうですね、もっと真面目で、おしとやかな人だと思ってました。
香川:朝ドラ系のおしとやかなキャラだと思ってたら。事務所的には「まずったな」と思ったはずですよ。
杉咲:そんなことはないですよ(笑)。
木村:でも、ある程度覚悟はありましたよね?
杉咲:すごい楽しみでしたもん。
MC:松本さんからアイディア出しをしたりすることはあるんでしょうか?
杉咲:穂乃果の笑い声は、松本さんがアドバイスをくださって。
松本:やめてください…、その話(苦笑)。
杉咲:「ゆくゆくは、林家パー子さんのように笑って欲しい」と(笑)。
松本:襲名してね(笑)。だから、次にもう1回映画があったら、穂乃果の衣装はピンクの衣装です。
香川:現場での声が、似てたんですよね。
松本:みんなでしゃべってるとき笑い方が、ちょっとだけあのテイストなんですよ。
杉咲:たまに言われることがあります(笑)。
松本:そうだよね。すごい似てたし、深山に付いていくキャラクターだから、「オヤジギャグでスベってる空気をどうにか良い方向に持っていこうとして、空回って笑うっていうのも面白いかな」って言ったら採用されました。
木村:一応、映画のグッズ案で穂乃果の笑い袋という案を出したんですけど、採用されなかったです(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。今年は「99.9」づくしの一年だったと思いますが、松本さんに一年を振り返って、そして新年の抱負を聞かせてください。
松本:本当に表に出るのは「99.9」で…(※ここで会場に子供の泣き声が)どうした、大丈夫か? 全然泣いててください。子供は泣くのが仕事ですから。(さらなる大きな泣き声に)よーし、よしよし、もっと来いもっと来い(笑)。そうですね、僕としては今日、2021年の12月30日がすごく特別な日になったと思います。この映画が公開されたこともそうですし、この後僕は東京ドームに行って、ジャニーズフェスというのをお手伝いしたりしますので、30日はすごく良い一日に、思い出の一日になるなって思ってます。
MC:2022年の松本さんの抱負はなんでしょうか?
松本:今年を生きることで精一杯なので…。今、忙しいんですよ。忙しくて、いろいろあって。この映画がこのタイミングで公開できたことがすごく嬉しく思ってます。そして、22年も皆さんが何事もなく安心して劇場に足を運んでいただけるような環境が続いたらなと思います。たくさんの人にこの映画を観ていただけたらと思います。ピリッとするところもありますけど、すごくエンターテイメントとして笑えて、映画館を出る時に心が軽くなった状態で出てこれる映画なんじゃないかなと思うので、皆さんの人生の彩りと言いますか、ちょっとしたスパイスになってくれたらなと思います。
MC:松本さん個人でやってみたいことはありますか?
松本:なんすかね…。ありますけど、色々と先々の準備といいますか、いろいろやりたいと思っていることがあります。それこそ香川さんにお願いして日本舞踊というか、和のものを勉強する時間も作っていきたいと思ってるんで。色々あるんで(笑)。察してください(笑)。
MC:楽しみにしております。では香川さんはいかがでしょうか?
香川:一年早いようですけど、今年の初めに「99.9」をどうしようかと、お話させて頂いたとき、ちょうど嵐が休止した直後で、松本さんはたぶん人生でいちばん時間があった、ある種、初めて暇だったと。
松本:そうですね、休暇でしたね。ゆっくりしましたね。
香川:「何もしてない」って言ってたのに、一年経って年末には、こんなに忙しくなってるんだね(笑)。
松本:人って変わるもんですね(笑)。
香川:そういった意味でも、一年間無事に過ごせて、無事に年の瀬を迎えられたことがありがたいなと。
MC:個人としてもいろいろと挑戦された一年でしたね?
香川:そうでしたね。ありがとうございます、お世話になっております(笑)。来年も無事に、またこの映画がどこまで伸びるか、「99.9」ですからね。
松本:ちょっと意味がわからないですけど(笑)。
香川:興行収入的なね(笑)。皆さんがもうひとりを連れてくれば、そこまで行くような気がしますね。ぜひよろしくお願いいたします。
松本:ぜひよろしくお願いいたします。
MC:杉咲さんはいかがでしょうか?
杉咲:いろいろな経験をさせていただいたんですけど、個人的には「99.9」の現場に携わらせていただいたことは、すごく大きくて、松本さんと香川さんを始め、現場の皆さんがものすごい信頼関係を築き上げながら、みんなで意見を出し合って進んでいく、ある意味規格外という現場で、そんな現場に携わらせていただけて、すごく幸せでしたし、他の現場では味わえないような時間だったと感じていて、勉強になることがたくさんあって、今後も生かしていければと思っております。