【全文掲載】大泉洋「できるわけねえだろ、馬鹿野郎!」「何も学んでないんだよ!」タップダンスを巡り、劇団ひとり監督にボヤき炸裂!

大泉:柳楽に言ってましたもん。柳楽がものすごく練習してたのに、本番直前で監督が「もうちょっと難しいのできませんか?」って。俺も散々練習してきて、後2週間後に本番っていう日に、突然「今日、このシーン撮ろうかと思ってるんですよね」って、できるわけねえだろ、馬鹿野郎!

MC:馬鹿野郎、出た!

大泉:簡単に言うんですよ。「できないすか?だめっすか?」って。一体、何を勉強してきて言うんだろうと思って。そんな簡単にできるわけないでしょ!スクールに行ったなら分かるはずなのに、何も学んでないんだよ、この人!

劇団:すごい愚痴っぽいんだよね、大泉さんは。柳楽さんとか門脇さんは、本当に努力を見せないんですよ。陰でこっそりやってるんですけど、大泉さんは自分が練習してるところをすごい言うんですよ。俺がね、撮影現場に休みの日とかも入るんですよ。横に練習する場所があって、「大泉さん、どうしたんですか?」って言ったら、「今日、ちょっと、練習です」って。また別のスタッフのところに行って、「おはようございます。「今日、練習です」って(笑)。全員のところで練習してるアピール!

大泉:君、今日言っておくけど、腹話術の人形みたいだな!?

劇団:……、「どういうことですか?」 声が遅れるやつやろうとしたけどできない(笑)。うるせえな、馬鹿野郎! 黙らしてくださいよ、あの人!? 保奈美さんとか門脇さんの話が聞きたいんですよ!

MC:ないんですもん、質問がもう(笑)。でも、どうですか鈴木さん、こういった雰囲気ですけど?

鈴木:すごい無茶振りですよ…(笑)。でもこやって揃うことは、一回だけだったので…。大泉さんだけ、いなかった?

大泉:ラストシーンじゃなくて?

劇団:そう、ラストシーン。大泉さん、いたっけなあ…?

大泉:ラストシーンだとしたら、バリバリいましたよ! あれ? 最後の最後で、保奈美さんとすごい溝ができましたよ。僕、保奈美さんとしゃべってないけど、保奈美さんのマネージャーさんとずっとしゃべってましたから(笑)。

鈴木:いました!(笑)。一緒の場がなかったんですよね(笑)。

劇団:でも、大泉さんはね、「保奈美さんとは緊張してしゃべれない」って言ってましたよ(笑)。

大泉:そうですね。やっぱり僕らは高校時代に観ていた世代なもんでね。

鈴木:そういうのやめてください(笑)。

大泉:そうですね、歳を言ったらあれですからね(笑)。どうしても、いまいちこう…(笑)。

MC:監督は保奈美さんにも厳しく言ったりしたんですか?

鈴木:いや、「うーん」っていう感じで(笑)。私も分からなかったです。褒めてくれなかった(笑)。

劇団:逆に他の監督はみんなを褒めるんですか?そんなにいちいち。だって、一回褒めたら次も褒めないと、「あれ、今回はダメだったのかな?」って。

大泉:一回一回やらないけど、すっと来て、「この前のあれ良かったよね」とか、そういうコミュニケーションがあるじゃないですか。

劇団:それを言ったらみんなだって俺のこと一回も褒めてないじゃん!「いい演出でしたね~」とか! 褒められたいなら、まず褒めてからですよ!

MC:監督、素晴らしかったです(笑)。ここで、終了となります。最後に、キャストを代表して、柳楽さん、大泉さん、そして劇団ひとり監督から本作を楽しみにしているファンの皆様に一言ずつメッセージをお願いします。

柳楽:本当にもエンターテイメントとしても、ヒューマンドラマとしての心理描写も丁寧に描かれているし、見所満載ですので純粋に楽しんで頂けたら嬉しいです。ぜひご覧ください。

大泉:本当にこのようなやり取りをずっと監督としてるもんですから、本当にこの人を褒めるのは悔しくて仕方ないですけども、まぁ劇団ひとりの才能があふれ倒してる作品だと思います。今日、多分このステージに立ってる役者は本当に胸を張ってこんな素晴らしい作品はないと思える作品だと思います。劇団ひとりはダメな男ですけど、この作品は素晴らしいと思います。劇団ひとりは嫌っても、『浅草キッド』は嫌わないでください!よろしくお願いいたします!

劇団:でも、本当に今、大泉さんがおっしゃった通り、僕はすごい男なんですよ。

大泉:やめろって!毎回、やめなって(笑)。良いことなんにもないから!?

劇団:(笑)、本当にこれは僕が中学生ぐらいの時に読んで、バイブルとして何十年も頭の中で想像していたんですが、それがやっと映像化しましたし、自分が想像していた『浅草キッド』の世界観よりも、より素敵でキラキラした作品になったのは、本当に今回も演者さんに恵まれたんですよね。もう本当にみんなが素晴らしくって、理想の『浅草キッド』が出来上がったなと思います。是非ご覧ください!

Netflix映画『浅草キッド』
12月9日(木)より、Netflixにて全世界同時配信
監督・脚本:劇団ひとり
原作:ビートたけし「浅草キッド」
音楽:大間々昂
主題歌:桑田佳祐「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」
出演:大泉洋 柳楽優弥 門脇麦 土屋伸之 中島歩 古澤裕介 小牧那凪 大島蓉子 尾上寛之 風間杜夫 鈴木保奈美

【ストーリー】 昭和40年代の東京・浅草。大学を辞めてフランス座のエレベーターボーイをしていたタケシ(柳楽優弥)は、数々の人気芸人を育ててきた深見千三郎(大泉洋)に弟子入りを懇願。ぶっきらぼうだが、独自の世界観を持つ深見からタップダンスやコントの技術、裏方としての進行、「笑われるな、笑わせろ」といった芸人の矜持に至るまで、「芸ごと」の真髄を叩き込まれていく。「芸人だったらいつ でもボケろ」という深見の教えに従い、弟子として行動を共にする中で笑いのセンスを磨くタケシは、歌手を目指す踊り子の千春(門脇麦)や深見の妻・麻里(鈴木保奈美)に見守られ、飛躍的に成長する。だが、テレビの波に押され、フランス座の客足は減り、経営も悪化していく。そんななか、「外で勝負したい」と考え始めたタケシは、フランス座の元先輩のキヨシ(土屋伸之)に誘われ、漫才コンビ「ツービート」を結成。猛反対を押し切って深見の元を飛び出し、徐々に人気を獲得していく。その一方、時代の流れの中で苦境に立たされる深見。そんなある日、対照的な師匠と弟子の運命が再び交錯する…。