【全文掲載】高畑充希「ひとつも心穏やかなシーンがなかった。怖かったです…」松重豊との修羅場に恐怖!?

MC:まずは高畑さんとSUMIREさんが着物姿ということで、風間さん、いかがですか?

風間:すごい凛としてらっしゃって本当に綺麗だなぁと思うんですけど、皆さん作品を観ていただいたら分かるんですが、2人が綺麗なら綺麗なだけ僕の背筋が凍っていくんですね(笑)。素晴らしく綺麗だなぁと思うんですけれども、別の意味でドキドキしています。

MC:松重さんはいかがですか?

松重:撮影中も京都という場所でしたし、絵画もふんだんに出てきますし、着物もそうなんですけど、自分はこの身体の大きさなので、東京にいる時に満足に浴衣のサイズがないもんで、なかなか着ることがないんですけど、人が着ているのを見ると欲しくなるなあと思いますね。

MC:高畑さんは劇中でも何度か着物を着られている撮影がございましたけれども、今日改めて袖を通されていかがですか?

高畑:そうですね、やっぱり単純にテンションがあがりますし、自分が着るのもそうですけど、SUMIREちゃんが着てるのを見るのもとっても新鮮で綺麗だなあって。目が幸せです(笑)。

MC:SUMIREさんは、劇中では着るシーンがなかったんですけど、いかがですか?

SUMIRE:劇中でも着られる機会があればと思っていたんですが(笑)、今日こうやって充希ちゃんとご一緒に着られてとても嬉しいです。気持ちが凛とするので、着物って改めて良いなと思います。

MC:高畑さんは、今回の役を演じられていかがでしたか?

高畑:本当に不思議な人だったので、人間関係がすごくいびつで、菜穂という人が一話から最後まで成長というか脱皮と言うか、変わっていくんですけど、撮影はバラバラだったので脳みその中がてんやわんやしてしまって、いつも監督に泣きついてました。「分かりませ~ん」って(笑)。監督は優しいので、一緒に考えてくれたので助けられました。でも、監督も「僕も手探りなんです」っていう感じで、一緒にいろいろ試して、監督は撮りながら編集されていたので、「繋いでみたら、こう見えたから、こっちでもいいかもね」とか。いろいろ話し合いながらでしたね。

MC:続いては風間さんは葛藤するシーンが多かったと思いますが?

風間:もちろん美術を愛する方で、審美眼が優れてる方もいると思います。美しいものは美しいと思いますけど、それに価値があるのかっていうのは、なかなか世の中の人たちは分からないので、誰かがその価値を決めてくれるのを待ってるんだと思うんですよね。でも、多くの人たちがそう思ってるであろうという立場の中でも、その世界には本物を見抜く力がある人たちがいて、“その人に自分はなれない”って気づいたときの苦しみは、僕らが生きていく中で“この人には勝てないな”とか、そんな瞬間っていうのは多々あると思うので、共感が難しい部分もあるんだろうけれども、一番共感してもらえる役なのかなと思って演じさせていただきました。僕自身も、芸能界に入って周りの人たちがスゴい人たちばっかりで、“僕には何があるんだろう”と思った時に、すごい普通だなと思って普通力みたいなもので戦ってきたので、それも今回うまいこと一輝の中に入ってたらいいなと思います。