【全文掲載】菅田将暉「気づいたら…。『え!?』って思いましたね」、“CUBE”の支配は日常から始まっていた!?

菅田:CUBE役の人もいましたからね。光を作る人が。

杏:お芝居に合わせて、光を変えてくれる人が。

MC:あのセットすごいですよね。

菅田:あれが、まんまー立ってる感じです。

MC:あの中でずっと芝居を続けるって、なかなかない経験だと思うんですけど。

菅田:そうですね。ずっと変わらず同じ場所にいるっていう経験がないので、ちょっとイライラしていきますよね(笑)。

岡田:ほぼ閉じ込められてましたもんね。

杏:シチュエーションも変わらないし、左とか右っていう概念もないんですよね。どこに行ってもつながっているから、セリフで「右の方に」とかあっても、右とかっていう概念がないから、本人たちも分かってないんだよねっていう。日光もないっていう、4面塞がれたたときのドキドキするような感じを味わってたんだなって思うと、苦手な人は無理そうですよね。

菅田:ちょっと嫌だなと思ったのが、現場で遊べるおもちゃを買おうと思って、おもちゃ屋さんに行って、気づいたらルービックキューブを持っている自分がいて(笑)。「え!?」って思いましたね(笑)。

斎藤:いつのまにか支配され始めていますよね(笑)。

MC:田代さんはありますか?

田代:この『CUBE 一度入ったら、最後』は、全年齢対象となっているので、ぜひ皆さんにご家族や友達と観ていただけたら嬉しいなというふうに僕は思います。

MC:満点のコメントです(笑)。ありがとうございます。斎藤さんはなんですかね?

斎藤:今、僕だけ後ろにもたれかかっているですけど(笑)。オリジナルの『CUBE』のファンでもあるんですけど、実際、オリジナルより作りが大きめなんですよね。だから意外と閉鎖的な空間ではあるんですけど、どこか開放感みたいなものがあるので、不思議な日本独特の空間になっているかな。より映画館っていう空間に近いような場所のような気が気がしますね。

菅田:背もたれの話はなんだったの?

斎藤:いやいや、ずーっと持たれたんで(笑)。

MC::斎藤さんも、ずっと同じところで撮影する機会というのはないですもんね。ならではの皆さんの演技をご覧になってどうでした?

斎藤:もうチームプレーになってくるということは明白だったので、序盤からそれぞれが自分の役割みたいな、自分のカラーというかリカバリーし合っている超良いクラスというか。集団として、それぞれの役割バランスが良い塊だった気がしますけどね。

菅田:だんだん腕とか痛くなってくるんですよ。いろいろ登ったりしてると。で、リハでもしんどいなぁってみんなが思っている時に、工さんがグローブを買ってきてくれて。

杏:本番以外はつけて。豆とかできちゃうし。

菅田:擦り切れたりして。

岡田:すぐ持ってきてくれたんですよ。なかなか言いづらい環境化ではあった中、そんな話を聞いている工さんがサッと持ってきてくれたという。

菅田:あれは素敵でした。

杏:工くんだけ裸足だったのにね。

斎藤:靴がないからより、セットと皮膚の距離感が分かっていたというか(笑)。

MC:オリジナルの話しも出ましたけど、本作は97年に大ヒットを記録したカナダの鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督による『CUBE』の公認リメイクということになります。そこで実は今日はこんな方と中継がつながっています、スクリーンに注目ください。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督です! 監督はアメリカのノースカロライナ州でまさに撮影中から抜けてきてもらいました!

ナタリ:コンニチワ! なんかCUBEのマスターになった気持ちです(笑)。

菅田:閉じ込めないでください(笑)。

ナタリ:もう遅いです。みなさん、もうCUBEの中ですから(笑)。

MC:監督に聞きたいんですけど、日本からのリメイクの話を聞いた時、どのように感じられましたか?

ナタリ:実はアメリカでもリメイクの話が出てたんですけれども、それよりも日本でのリメイクに僕はワクワクしたんですね。自分が作ったオリジナルと全く違うものを絶対作ってくださると思っていたので。そして、オリジナルとはまた違った作品になっています。というのは拝見させていただいているからなんですね。清水監督は素晴らしい作品を作ったと思っています。パーソナルの作品にもなっていると思いますし、日本という文化というものをしっかりと踏襲した作品になっているので、特別な映画じゃないかなと思っています。