菅田将暉「実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら」杏、岡田将生ら共演『CUBE』10月公開!

1997年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督による密室サスペンス映画を、菅田将暉、杏、岡田将生ら実力派俳優陣でリメイクする『CUBE』が、10月22日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ティザービジュアル、キャラクタービジュアルがお披露目となった。

謎の立方体=CUBEの中に突然閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員…彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と恐怖と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…終わりが見えない道のりを、それでも“生きる”ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか?!

主人公のエンジニア・後藤裕一(ごとうゆういち)役には菅田将暉、団体職員・甲斐麻子(かいあさこ)役に杏、フリーター・越智真司(おちしんじ)役に岡田将生、中学生・宇野千陽(うのちはる)役に田代輝、整備士・井手寛(いでひろし)役に斎藤工、会社役員・安東和正(あんどうかずまさ)役に吉田鋼太郎と、若手からベテランまで日本を代表する超豪華キャスト陣が勢ぞろいした。

監督は『MANRIKI』の清水康彦、脚本は「おっさんずラブ」シリーズ、「私の家政婦ナギサさん」の徳尾浩司、音楽は『キングダム』、「今際の国のアリス」のやまだ豊。またクリエイティブ協力でヴィンチェンゾ・ナタリ本人が入り、日本版『CUBE』のクリエイティブを底上げしている。撮影は昨年10月から11月に都内で行われ、謎の立方体CUBEの1セット、メイン出演者は6人のみ、全員お揃いの囚人服のような衣装と、オリジナル『CUBE』へのリスペクトあるものとなった。

ティザービジュアルは、赤く染まったCUBEの中にトラップの一つである針、そこに彼らがお揃いで履いているブーツが刺さっており、これが一体何を表すのか謎を呼ぶ、刺激的なものになっている。CUBEが赤く染まる時は、誰かの殺意を感知する時。併せて公開されたキャラクタービジュアルにも、それぞれのキャラクターに合った色が使用されている点も要注目だ。

主演の菅田は、「撮影しながらも頭の中には疑問だらけでした。映画というよりは演劇的空間の中で、共に過ごした演者のみなさんとは奇妙な連帯感がいつしか芽生えていました。こんな映画です、とカテゴライズするのはとても難しいです。実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら何よりです」とコメントしている。

▼キャスト&スタッフ コメント

■菅田将暉(後藤裕一役)
この場所がなんなのか。自分は、何者なのか。立ちはだかる理不尽を前に何の為に生きるのか。こんなにしんどいのに何故生きるのか。何が、怖いのか。僕らは何と戦っているのか。もっと楽な道はないのか。そこで笑っている君は幸せなのか。撮影しながらも頭の中には疑問だらけでした。映画というよりは演劇的空間の中で、共に過ごした演者のみなさんとは奇妙な連帯感がいつしか芽生えていました。こんな映画です、とカテゴライズするのはとても難しいです。実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら何よりです。

■杏(甲斐麻子役)
あの名作に参加できるのだ!ととても嬉しく思いました。CUBEのスタジオセットを目にしたときに、感動したと共に、これは大変だ、とも思いました。一つの空間の中で作り上げることはとても大きな挑戦になりました。現場に参加していても、完成はどうなるのか実際には見られていません。閉じ込められた数人の男女がどのように立ち向かっていくのか、それぞれのドラマを見ていただければと思います。

■岡田将生(越智真司役)
ほんとに楽しかったです。こんな素敵な方々と一緒に映画を作れて幸せでした。CUBEの空間は異様で、あのセットも僕たち同様にキャストでした。色々な想像をさせてくれてお芝居の手助けをたくさんいただきました。クランクアップをした時は本当に脱出した感覚でしたし、この映画を見てくれる方も映画館から脱出する感覚で見てもらえる作品なのではと思います。

■田代輝(宇野千陽役)
出演が決定した時は、喜びと同時に不安もありましたが、監督をはじめ、大先輩の共演者の方々、スタッフの皆様に支えられて、なんとか撮影を終えることができました。すべてが衝撃的な内容になっていると思うので、僕自身公開が楽しみです!

■斎藤工(井手寛役)
20年以上前に劇場(CUBE)で喰らったカナダ映画
ヴィンチェンゾ・ナタリの『CUBE』と言う衝撃
そこから今日まで様々な展開がなされて来た『CUBE』と言う映画的ソース
コロナ禍の中、世界中が家と言う“CUBE”にステイホーム、巣ごもりを余儀なくされた今こそ
そして清水康彦監督の手によって
この『CUBE』の正体、核心に迫れる作品になるのではないかと必然を感じています

■吉田鋼太郎(安東和正役)
先ず、才能に溢れた5人の共演者の方々とご一緒できた事が何よりの幸せであり刺激でした。しかも逃げ場の無い密室での長時間の緊張感漲る駆け引きは、これまでの俳優人生に於いても初めての経験であり、得難い体験をさせて貰いました。共演者の方々、監督始め全てのスタッフに感謝したいです。さて、あの密室で、あの閉塞感の中で繰り広げられた僕達の演技がスクリーンの上にどのように映し出されるのか、本当に楽しみです。観客の皆さんと一緒にワクワクしながら上映を待ちたいと思います!

■清水康彦監督
CUBEがもたらす圧倒的秩序には誰も抗えない。本作を作る我々もCUBEに入ったようなものでした。(同じ場所でずっと撮影しましたから)そして、自分自身と向き合うことになる。己という深淵に潜むのは、希望か絶望か。まもなく、あなたもCUBEの中。いや、既に中に入っているのかもしれません。

『CUBE』
10月22日(金) 公開
監督:清水康彦
原作:ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」
出演:菅田将暉 杏 岡田将生 田代輝 斎藤工 吉田鋼太郎
配給:松竹

【ストーリー】 目が覚めるとそこは謎の立方体=CUBEの中だった…。突然閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員。彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも“生きる”ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか?!

©2021「CUBE」製作委員会