【全文掲載】林遣都「頼もしく、男らしく、責任感が強い。刺激を受けた」「信頼している。大好きな役者仲間」“犬部”中川大志&浅香航大を絶賛!

MC:林さんは、動物たちと接する上で心がけていたことはあるんですか?

林:今回撮影に監修でついてくださった動物トレーダーの方から、「とにかく会話をしてあげてください」と。ずっと二人っきりで喋ってました、こそこそこそ。

MC:どんなことを話しかけてあげるんですか?

林:「人と話すのと同じ感じで話すといいですよ」ということを教えていただいて、「あれなんだろうね?」とか、「青森に来たことないけど、良いとこだね」とか(笑)。本当にワンちゃんも環境が良かったのか、どんどん表情が明るくなっていって、思い出すだけでちょっとウルっときますね。

MC:浅香さんはいかがですか?

浅香:動物はみんな可愛いですけど、人間のほうも頑張りました(笑)。僕らもサークルの仲間として、アドリブなども散りばめられていて、それで関係性を作っていったという。遣都くんがいろいろアドリブを振ってくれたりして、僕は常にいじられるようなポジションではありましたけれども(笑)。

中川:秋田くんのお父さんから借りてきた車を(林演じる颯太が)めちゃくちゃ蹴るっていう(笑)。

浅香:あれはアドリブです(笑)。

大原:その設定は監督がつけたんじゃないですか?

篠原:「蹴る」とは言ってません(笑)。秋田はいじられるポジションだったから、車以外にも、「そのカメラ、親父のカメラだろ!」とかの場面もありながら、全部林くんがアドリブでやってくれたんですよ。

林:航大は、昔からプライベートでも仲良くて、とても信頼しているというか大好きな役者仲間だと思っていて、今回一緒にいてくれたことが心強くて。そういうやりとりができたことによって、犬部全体の空気もグッと縮まった感じがあって、すごくありがたかったです。まとめちゃいました(笑)。

MC:颯太と柴崎も単に仲の良い同級生だけではない関係性が見えたんですけど、お二人でお話されたんですか?

中川:僕が考えていたのは、柴崎は花井颯太に対して一番近くで見ているぶん、誰よりも颯太の力や才能を感じていて、この人には敵わないと認めていて、憧れでもあり嫉妬でもあり、颯太という存在がいるからこそ自分にしかできないことを考えさせてくれるような存在なのかなと思って。それは大人になってからも続いていくんですけど。

林:大志とはずっと作品や役の関係性のことを話していた印象があります。8歳ぐらい下なんですけど、すごく頼もしくて、男らしくて責任感が強くて、自分もしっかりしなきゃなと思うぐらいで。動物に対する思いも誰よりも強くて、愛情を持って動物たちに接してましたし、大志と組んだワンちゃんがいい表情を見せると、僕も頑張らないとなと思わせてくれたり。刺激を受けてましたね。

MC:動物たちの名演も感動的だったと思いますが、撮影されていてすごかったところってありました?

林:柴崎との再会シーンは現場でも感動でしたし、映像で観たときも「ちえ、ありがとう!」という感じでしたね。

MC:中川さんはありますか?

中川:最初、衝撃だったのが、安室教授と秋田君がニコを車で引き取りに来るシーンの時に、花子がアパートの前に車がブーンと来た音に反応して玄関まで行って吠えて、また戻ってくるという芝居があって、まあ台本には簡単に書かれてあるけど、そんなことできるのかなって思ってたんですけど、本当に覚えるんですよ。ここのルートを、こう通って、ここで止まって、泣いて、また戻ってきてみたいな。あれはもう本当に衝撃でしたね。僕でもできないなっていう感じでしたね(笑)。

MC:監督、その辺りは演出されていかがでしたか?

篠原:どのカットも素晴らしいんですよ。さっき林君が言った階段を登るところなんかは、ほとんど一発OKなんです。だいたい、ちえちゃんはルートが分かっていて、階段を登ってから歩いて、ぽんと扉を開ける位置なんて、カメラがパンするので、ここに来てほしいというところに本当に来るんですよ(笑)。天才だなと思って(笑)。助けられることがたくさんありました。もっと動物の撮影に時間がかかると思ったんですけど、本当にスムーズにいきました。こんな経験は初めてでした。

MC:大原さんはいかがですか?

大原:どんな風に覚えたの?というぐらい素晴らし演技で。子猫とか子犬ちゃんって、やっぱりわからないじゃないですか。お母さんのミルクを飲むシーンを撮りたくても、お腹がいっぱいだと大変だったんですけど、別のシーンを撮っているときに自然とそういう仕草をしてくれて、「あっ、今やってますよ!」っていう風に私が監督に言ったら、もう照明部さんとカメラマンさんが切り替えて、「このシーンは置いといて、こっちに!」って言って、その機転の速いスタッフさんにもビックリしましたね(笑)。

中川:「カメラ回せ!回せ!今、今!」ってね(笑)。

大原:そう(笑)。本当に日々闘いの瞬間がところどころありましたね。

MC:浅香さんはいかがでしたか?

浅香:秋田としてはニコの、実験に使われるはずだった動物とのシーンは、思い入れはありますね。秋田には怯えていないといけない設定なので、ニコとは撮影前には接しないようにして怖がってもらったし、ニコを引き取ってくれる家族が見つかったときは、ジーンと来て涙が出そうになりました。