MC:アイドルみたいですね(笑)。ありがとうございます。まず森崎さん、今回の企画はどこにも属さないカテゴリーだと感じたんですけれども、初めてお話しを伺った時はどのように思われましたか?
森崎:私はまだ先の企画なんだと思っていたんですけど、マネージャーが言ってくるんです「TEAM NACSでこういうことをやりたいんですよ」って。「そうなんだ、そうなんだ」って、何か面白いことを考えてるなぁと思ってたら、「撮影は来週です」と言われて。全然心の準備ができる前にこういったことが始まって、私は他のメンバーとはちょっと違いまして、映像の仕事を主に行っておりませんので、私はどちらかというと北海道の農業タレントですから、こういうものなのかなぁと思ったり。でもなんか知らず知らずのうちに、どんどんドラマの撮影が進んで、気づいたらもう終わって、今となってはもうほとんど覚えてないっていう状況なんですよね。なんかドラマを撮ったとか、作品を作ったとか、そういう気持ちになる前に撮り終わったぞって感じです。「僕ら今までこういうチームなんですよ」とか、「今こういう状況なんですよ」ってしゃべっただけだったなって。だから演技もした覚えがないし、セリフも言った覚えがないし、なんとなく私たちの生態を撮っていただいたドキュメンタリーなんじゃないかと私は思ってます。
MC:全く新しいジャンルとなった本作ですが、安田さん、聞いたところによるとスタッフの皆さんもかなり豪華だったと伺ったのですが。
安田:はい、監督の堀切園(健太郎)さんをはじめ、カメラマンさんも名だたる映画を、様々な作品で映像を撮ってらっしゃる方々がやってくれて、3人かな? 3つのカメラで撮っていただくという、非常に豪華な中で我々5人がバカバカしいことを、あーでもないこーでもないというものを切り取っていただいたような作品なんですけれども。ドキュメンタリーですが、フェイクドキュメンタリーというジャンルで、アバウトな設定の中で、昨今、無駄を省くということが重要なことでもあって大事なことだと思うんですけれども、じゃないと1日かかっても撮りきれないですから。そうそうたる方々には本当にご迷惑だと思うんですけれども、脱線していくことであったり、無駄なトークであったり、そういった無駄なものが逆に切り取られることで新しいジャンルのものができているというか。TEAM NACSは25年経ちますけど、まだまだ存じ上げて下さない方もたくさんいらっしゃいますので、これを機会に知っていただこうと思っております。
MC:本当にトークの中で皆さんの本音なのかなぁと感じられるようなシーンがあったりして、観る人にとってはすごくうれしい作品だなぁとも思ったんですけれども?
安田:東京で活躍されているメンバーもいらっしゃいますし、北海道を地盤に活躍されているメンバーもいらっしゃいますけれども、基本はお芝居というものを、役者というものを生業にしたいという中で、舞台をやってきた集団ですけれども、そこに至る過程としては札幌の頃っていうのはいろんなことをやっていかなきゃいけない、レポーター業であったり、ラジオであったり、様々なインタビューであったりと、そういったものを脚本を書いて企画を上げたりっていう中で素の自分とは違うものをいろんな形のフィールドで演じてきたものが、ここに礎としてあると思いますので、いろんな顔が見てもらえるんじゃないかと。虚々実々のその顔に見えているような形で、自分自身を演じているような、やる側としては非常に不可思議ではあるんですけれども、我々ならではのものが出来上がってるんじゃないかなと思っております。
MC:大泉さんもそういった我々ならではのものというのを、豪華スタッフ陣で贈るというのは驚かれたんじゃないか?
大泉:カメラさん、本当に豪華で。この先の私が出演する作品のオファーを断られた方が、なぜかこの現場にいまして。「これいいから、あっち撮ってくれ」って話をしたんですけど。なぜ「がんばれ!TEAM NACS」にそんないいカメラマンがいっぱい必要だったのかよくわからないんですけどね。無駄に豪華でした。仕上がりが本当にね、映像がめちゃかっこいいので素晴らしいですし、堀切園さんといういい監督さんがやってくれてますから、あれだけよくいろんなインタビューを撮ったものが、絶妙に配置されてて本当にドキュメンタリーにしか見えない、すごいものになったなあと、観てびっくりしました。