藤井:それではここから、『賭ケグルイ』のイベントでは恒例ですが、本作の中で皆さんが“たぎった”シーンを理由と共に教えてください。ちなみに、僕がたぎったシーンは、夢子が広大な土地で、すごい引きのカットで転ぶところですかね。
森川:あれ、かわいいよね!
藤井:あれ、いいっすよね!? カメラが寄らないのがいいですよね。
森川:ずっと引きの映像で、グッドポイントなんだよ。監督は分かってるんだよね。
藤井:あそこは、見たいんですよ。見たいってなるけど見られないんですよ。ちょっと遊ばれた感じ?
浜辺:いや、私がいちばん遊ばれましたよ、監督に。わざわざ栃木に行って、そのシーンをワンカットで撮って、正面からも撮ったと思うんだけど、それは使われておらず。ギリギリまで監督に、「夢子の体操着っていりますか?」って言ってたんですよ。
森川:でも最近気に入ってるようで、SNSに自分でのっけちゃってるし(笑)。
浜辺:まぁ、ちょっと悪くはなかったかなって(笑)。
藤井:強い夢子ばっかり見てるから、弱いというか、ネタに走ってて、運動神経なさそうなレアな夢子にたぎりました(笑)。
MC:藤井さん、カンペを見てください。
藤井:「まきでお願いします」!? では、浜辺さんお願いします(笑)。
浜辺:私はエラちゃん(池田エライザ)が、自分の頭に拳銃をあてて、引き金をバチンバチンと2回引くところ。あそこ、すごいかっこよくて。会長も、どういう角度で座ってやった方がいいかって、自分で最後まで調整していらっしゃって。でもほんとにかっこよかったです。片手で引き金を引くのって、固いから女性には難しいんですよ。それをバチンバチンとキメてたのが、すっごいかっこよくて、撮影中に後ろで見ていてもたぎりましたね。
池田:頭にくっつけて撃ってた?
浜辺:ちょっと空けてたかも。
池田:くっつけて撃つと、銃が頭にガンって当たるの(笑)。だから頭の中では、「イテッ、イテッ」って言ってた(笑)。
浜辺:かわいい(笑)。痛いんだ~。
藤井:続いて、高杉さん。
高杉:僕はやっぱり、目の前で見ていたのもあって、森川さんの「デュエル・ダイス・スタッキング」のシーン。あれを目の前で見られたのはうれしかったです。しかもあれ、森川さん自身で数を揃えていて、あれはたぎりましたね。
森川:ありがとうございます。あれはリアルでやりましたね。この目が出てほしいというのがあったんです。それも全部自分で出しました。
藤井:すごいのが、時間がかかると思ったけど、割とすぐに終わったんですよね。
森川:そうですね。多くても2、3回で出せたというエピソードがあります。
藤井:裏でみんなも挑戦してたけど、誰もできてなかったしな。
高杉:本当に難しかったですよね。
藤井:続いて森川さん、お願いします。
森川:葵討嶋(中川大志)が芽亜里を裏動線で案内してくれるシーンなんですけど。たぎったっていうか、どうしても見た時に笑い声をガマンできなくなって、一人で大爆笑してしまって、周りにも見られるみたいな感じになったんですけど。口笛とか、そんなこと台本にはどこにも書かれてないのに、現場で急に大志さんが口笛を吹き出して、「え? これ使うの?」って思ってたら、めちゃくちゃ長く使われてて(笑)。英監督は、大好きなんですよ、中川大志様のことを! オイシイところを持っていくんですよ、中川さん(笑)。
藤井:さすがっすね。では池田さん、お願いします。
池田:映画の最後の最後で、シルエットが並んだところ。「え? 続ける気?」って、いろんな意味でたぎるっていうか、戦慄しました。そもそも30代のキャストも増えてきているのに(笑)。
藤井:監督は10年続けるって言ってるんですって?
池田:言ってますね。なので、そのシーンを見た時に、心の準備をしました(笑)。
浜辺:最後の「続くかもニャ」みたいなあのセリフは? あれ、台本には無かったよね?
池田:台本には無くて、現場のノリです。あれは。