【全文掲載】田中圭「土屋さん!一回、その話止めて! 嫌な予感が…」、土屋太鳳のお酒エピソードを強制終了!?

MC:その絆という点で描かれた長野オリンピックというのは、ご自身にとってどんな存在なんでしょうか? 西方さん。

西方:私は選手としては出られませんでしたけど、非常に複雑な気持ちで、長野オリンピックは参加しました。その中で、原田くんたちが金メダルをとることができて、その金メダルをとる時に少しでも自分たちがそこに貢献できたということが非常に嬉しく思っております。最終日にテストジャンパーたちがみんな集まって集合写真で撮っているわけなんですが、そのときのみんなの顔が、すごい「やったぞ!」っていう顔なんですね。なぜかというと、金メダルはあの4人だけじゃなくて、25人みんなで支えてとったという気持ちがあって、それが今でも彼らの誇りになってるんですね。この映画の作成にあたって、飯塚監督には隅から隅まで話を聞いてもらって。自分たちが思っていたことを映像にして、言葉にして、94年のリレハンメルから長野オリンピックの逆転金メダルまでのつながりを考えると、横にいる原田くんに感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。

MC:ありがとうございました。原田さんにとって、長野オリンピックはどんな存在でしょうか?

原田:奇跡だと思うんですよ。我々が奇跡的にメダルをとったということではなくて、長野オリンピックの日に向けていろんな奇跡が続いてるんです。オリンピックを日本でやることは、まずないことなんですね。その時に我々は、現役選手でいられた。すごく奇跡なんですね。それから跳び方が変わるような、歴史が変わるようなこともありました。これも奇跡です。そして、岡部(孝信)、斎藤(浩哉)、船木(和喜)と、子供の頃から子供の頃から一緒にジャンプを跳んでいた仲間だったんですけど、子供のときに我々が金メダルをとるんだなと決まっていたんだなという奇跡を感じました。そして金メダルを支えてくれた西方とは、同い年のライバルで、子供の頃から一緒に戦ってきた仲間。この選手が奇跡的に長野のあの日、あの場所、あの時にですね、みんな1箇所になった。その奇跡が我々に金メダルをとらせてくれたんじゃないかなというふうに思っています。長野オリンピックの金メダルは本当に奇跡だなと思います。選手たちだけじゃなくてね、私もオリンピックにたくさん出ましたけど、長野に集まっていたお客さんは一番多かったです。あのお客さんたちにも、いろんなドラマがあって奇跡があって、あそこにいたんだなと。みんなでとった金メダルだと思います。

MC:田中さん、原田さんの言葉は重みがありますね。

田中:そうですね。本当にそうですよね…。

MC:では最後に、田中さんからご挨拶をいただきたいと思います。

田中:皆さん、改めまして今日はお集まりいただき本当にありがとうございました。素敵な映画がここから生まれ始めた瞬間で、皆さんと一緒にいてすごく幸せですし、また何よりも西方さん、原田さんとすごく幸せな時間を共に過ごさせていただきました。そして原田さんが先ほどおっしゃいましたけれども、「みんなで」という名台詞をちょっとパクらせていただいて、この映画もそうです。皆さんが最後まで観てくださって、エンドロールには数え切れないほどのスタッフや関係者、そしてロケ地に協力してくれた皆様、長野ロケで朝から晩までエキストラとして参加してくださった県民の皆様。本当にいろんな方々が支えてくださって、この映画ができています。もちろんこの映画だけではないなく、いろんな作品もまた僕らの人生とかも全部一人だけでできることなんてゼロなんじゃないかなと僕は思っていますので、この映画も僕は完成を見て、ストーリーだけが勝っているとか主役だけ光ってるとか、脇役だけ光ってるとかそういうんじゃなくて、全員で1人もかけちゃいけない、みんなで盛り上げている映画で、この映画らしいなって、すごく感動したのを覚えています。観終わった後自分も負けてられないなって、明日からがんばるぞという、すごい良い後味をくれた映画でした。なのでこのを「みんなで」というメッセージが今日この場所を皮切りに少しずつ日本に広がっていけばいいなと心から思っております。ということでですね、ついでなんですけれども、ぜひ宣伝の方ですね…(笑)。やっぱりみんなの力がないと。金メダルとりたいんでね。腰を低くしてお願いさせていただいて、この完成披露試写会の最後の挨拶とさせていただきます。本当に今日はありがとうございましたありがとうございました!

(フォトセッション前に、原田から金メダルを首にかけてもらった田中)

MC:田中さん、金メダルですよ?

田中:いやあ、ちょっとこのサプライズに一瞬危なかったですけど、グッときちゃいましたね。

MC:重みはいかがですか?

田中:撮影のときも持たせてもらったんですけど、何度見ても、何度触っても、重いですね…。

MC:皆さんの思いが詰まった金メダルであり、映画ですね。

田中:そうですね…。

MC:ありがとうございます!

『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』
5月7日(金) 全国公開
監督:飯塚健
脚本:杉原憲明 鈴木謙一
主題歌:MISIA「想いはらはらと」
出演:田中圭 土屋太鳳 山田裕貴 眞栄田郷敦 小坂菜緒(日向坂46) 落合モトキ 濱津隆之 古田新太
配給:東宝

【ストーリー】 1998年長野五輪。日本スキージャンプチーム・通称“日の丸飛行隊”は国民の期待を一身に背負ってラージヒル団体で日本初の金メダルを狙っていた。そこに、エース原田(濱津隆之)のジャンプを特別の想いで見守る男がいた。元日本代表・西方仁也(田中圭)だ。前回大会・リレハンメル五輪で西方は原田とともに代表選手として出場。西方は日本代表最高飛距離135mを飛び、金メダル目前だったが、原田がジャンプを失敗。銀メダルに甘んじた。西方は4年後の長野五輪での雪辱を誓い練習に打ち込み、代表候補として有力視されていたが、まさかの落選。悔しさに打ちひしがれる中、テストジャンパーとして長野五輪に参加して欲しいと依頼される。テストジャンパーとは、競技前にジャンプ台に危険がないかを確かめ、競技中に雪が降った際には何度も飛んでジャンプ台の雪を踏み固めるジャンパーのこと。西方は裏方に甘んじる屈辱を感じながらも、様々な思いを抱えて集まっていたテストジャンパーたちと準備に取り掛かる。そして、五輪本番。団体戦の1本目のジャンプで、またしても原田が失敗。日本は4位に後退してしまう。しかも猛吹雪により競技が中断。このまま競技が終れば、1本目のジャンプの結果のみで順位が決定してしまう。そんな中、審判員たちの判断は、「テストジャンパー25人が全員無事に飛べたら競技再開する」というものに。奇しくも、日本の金メダルへの道は、西方率いる25人のテストジャンパーたちへ託されたのだった…!

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