【全文掲載】田中圭「土屋さん!一回、その話止めて! 嫌な予感が…」、土屋太鳳のお酒エピソードを強制終了!?

MC:どうもありがとうございました。ではここからは改めて皆様にお話しを伺っていきます。今日初めてお客さまの前での公開、ご覧いただいたわけですけれども、キャストの皆さんにもご覧になった感想、好きなシーンや思い出のエピソードがあったら伺えればなぁと思っております。まずは田中さんお願いします。

田中:僕が映画の中で西方さんを生きさせてもらって、実際心が動いたのが、最後のみんなどんどん跳んで行くところで。西方は最後の最後まで決断できないで、ずっとウジウジしていて。観てくださった方々もちょっとイラッとしたと思うんですよね。もうちょっと男らしくいけよと。最後のみんなで跳ぶしかないってなって、みんなで作戦会議を開いて指揮を執っているのは南川ですから。そこ西方じゃないんかい!っていうね。でもみんなが跳ぶ姿を見て、ずっと踏ん切りつかなかった気持ちが行くしかないじゃないけど、本当にみんなに影響されて、人が影響される事って環境とかもあるかもしれないけど、人との出会いが一番だと思っているので、本当に自分という人がまわりの人からもらったもので自分が変わっていく様っていうのを、お芝居を通してですけど体感できたので、あそこシーンの感動は覚えています。もちろん幸枝さんとの家のシーンも西方の、オフじゃないけど闘わなくていい、全てを見守ってくれているっていうか。僕は皆さんと絡んでいるので、覚えてるシーンがありすぎるので、僕が一番好きだったシーンを言わせていただくと、この場にはいない大先輩である古田新太さんとのシーンで、2人でトンネルの中を歩いていて、僕が止まって見合うわけじゃないですか。で、すごい無言の間があって、僕も見つめ返して、「お前、跳べよ」って言って「はい」ってなるじゃないですか。あそこの無言の見つめ合い、あの人僕の名前忘れてるだけですからね(笑)。ね、監督?

飯塚:そうね(笑)。ギリギリOKだったよね(笑)。

田中:すっごい間で(笑)。あれがベテラン俳優の匠の技。だって新田さん、基本「西方!」ってめっちゃ呼んでるの。3回ぐらい俺の名前忘れてるの。その間、じーっと見て。「なんて名前だっけなあ?」って。

山田:忘れたと思わせないベテランの妙ってことですよね(笑)。

田中:でもそれが、めちゃくちゃ好きで(笑)。「ごめん、忘れた」とか一切言わない!「俺は全然忘れてないよ」って、じーっと見てて。でも明らかに考えてんの。「なんて名前だっけなあ」って(笑)。あのシーンはやっぱり観返してもちょっとクスッと今でも笑ってしまう、そんな好きなほっこりシーンになっております(笑)。

MC:ものすごく胸にグッときたんですけど、田中さんにはクスっとなってしまうシーンだと。

田中:田中圭としてはですよ。西方としてはもちろん熱いものが来てますけど、田中圭としては「セリフ忘れてるだけじゃねえか」と(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。土屋さんは、印象的だったシーンとか、この作品をご覧になっての感想とか、どんなことがありますか?

土屋:圭さんとずっと夫婦のシーンを撮っていたので、テストジャンパーの方々が一緒に跳ぼうと覚悟する話し合いのシーンを試写会で観た時に、ものすごく感動して。想像はしていたけど、こういうふうに役者さんが言葉にして映像で伝えるとこんなに感動するんだっていうふうに感じたんですけど。幸枝さんとしてはリレハンメルから帰ってきて、「おかえり」って言うシーンがあるんですね。そこがどういうふうに「おかえり」を言うかで幸枝さんの強さであったりとか、受け入れる強さであったりとか、覚悟みたいなものが伝わるのかなと思ったので、そこは印象的です。

MC:田中さん、あれを言われたときはホッとするというか、あの「おかえり」はどんな心境になりました?

田中:ホッとするのもそうなんですけど、より一層悔しさもこみ上げましたし、でも見ているものは次に切り替えさせてくれる「おかえり」だったかなっていう。安心とかだけじゃなくて、次に切り替えられる素敵な「おかえり」をありがとう。

土屋:(笑)。本当にちょっと緊張してたんですけど、圭さんのお芝居で私も頑張ろうと思いました。

MC:そうなんですね。これちょっとどんな「おかえり」だったのかご覧になってない方はぜひ観てほしいですね。そしてテストジャンパーの皆さんは、どんなシーンが印象に残ってますか。山田さんいきましょうか。

山田:今日、ご本人の高橋竜二さんがいらしゃっていて、竜二さんとは作品に入る前にお会いさせてもらってお話しをさせてもらって。この3人(山田、田中、眞栄田)のシーンで飲んでいて、「リルハンメルの話を聞かせてください」と言って、「羨ましいです」って言うシーンがあるんですけど、そのシーンのところで僕は表情としては笑ってるんですけど、なんか気持ちがやっぱりすごく、なんかちょっと思うところがあって、やっぱり羨ましいというところに、聞こえないっていうことに対して、すごく竜二さんもなにか思っていたのかなって、自分がセリフを発してみて感じて。もちろんお客さまに観てもらうものだけど、ご本人もお客様だし、竜二さんに伝わる映画になればいいなってすごく思って。先程お会いさせてもらった時に、対面させてもらった時に顔を見て「ありがとう」と言ってくれた時に、もう本当にうれしくって。この感動をお客さんだけじゃなく本人にも伝えられたのかなと思えて、すごくうれしくなりました。セリフを発して感じられたシーンだったので、僕はそこがグッときてます。

MC:実話ならではということですよね。眞栄田さんどうですか?

眞栄田:高橋なんですけど、僕が映画を観て今でも鮮明に覚えていて、すごく印象に残っているカットがあるんですけど。最後、高橋が跳ぶ前に、西方さんの方を向いて笑うんですが、あの笑いがすごく印象的で、すごく好きだったんですよね。

田中:ありがとうございます(笑)。

MC:すごく胸に来るものがありますよね。

眞栄田:そうですね。高橋~!って感じでした。

MC:小坂さんは何か思い出に残ってますか。

小坂:やっぱり一番最後のオリンピックが一旦中止になって、もしかしたらここで終わるかもしれないっていう時に、私の言動で空気の流れを変えるっていうシーンだったんですけど、普段の自分だったらそんな思い切ったことを口に出したりとかできないので、小林賀子だからこそ言えた台詞だったし、当時は女子ジャンプという種目がなかったので、ないけど自分がオリンピックの舞台でジャンプができるっていう喜びと、今後自分が女子ジャンプっていう種目で活躍できたらという夢を持った台詞だったので、女子高生一人で男子ジャンプの中に混ざってやってたんですけど、その女の子一人の言動で大人の気持ちを動かすことができたっていうあのシーンはすごく印象に残ってます。