MC:ありがとうございます。ではまずは杉野さん。今回は映画初主演ということでしたけど、いかがでしたでしょうか?
杉野:よく取材でも「初主演ですね」と言っていただけるんですけど、どちらかと言えばそこはそんなに意識はしていなかったというか。今まで、僕はいろいろな人の背中を見せてもらって、自分なりの居方ができればなと思ったのがひとつと、最初に台本を読んだときの衝撃がすごかったので(笑)。そこまで、そこに関しては意識してなかったですね。
MC:殺人鬼を好きになってしまうニートの男の子役。すごい役柄ですよね?
杉野:なんか、かけ離れ過ぎていて。どういうことなんだろうと思ったんですけど、最初に監督とお話したときに「この世界の隅っこのお話」と言っていただいたので、そう考えたら、どこかかけ離れたように思えるけど、リアルに感じられるところがあればいいなと思いつつ、作品には入った感じです。
MC:黒須を演じるにあたって一番気をつけた点はどんなところでしょうか?
杉野:あんまりファンタジーに寄らないようにとは思ってましたけど(笑)。リアルに寄せていくということなんじゃないですかね?
MC:お隣の宮市さんのお部屋を覗くシーンがありますよね。ドキドキしますか、覗くというのは(笑)。
杉野:…(笑)。どう反応していいのか(笑)。ドキドキは、しなかったですよ(笑)。セットでは誰もいないところを覗いていて、自分の中の想像で宮市さんがいるんだなということだったんですけど。実際にリアルな生活(を覗くの)だったらドキドキするんでしょうね?
MC:撮影ではいなかったんですね?
朝倉:部屋がないんですよ。セットを組んでやってたので。目をずっと開いてもらわないといけなかったから、大変だったですよね。
杉野:大変だったところはありました(笑)。
MC:福原さんとは二度目の共演ですが、久しぶりの共演はいかがでしたか?
杉野:お互い人見知りなところもあって、お会いするのが一年ぶりぐらいだったんだよね?
福原:そうです。お互い人見知りだから、また初対面のように戻ちゃって、『どうも、お久しぶりです…』みたいな(笑)。
杉野:でも、今回は二人でいる、とくに部屋のシーンとかが多かったので、結構話し合ったりとか、できたんですよね。そういう時間を密に過ごせたのが大きかったかなと思います。
MC:なるほど。そして福原さんは、普段は女子大生で実は殺人鬼。そして殺害現場を黒巣くんに覗かれてしまうという強烈なキャラクターですよね。オファーが来たときはどんなお気持ちでした?
福原:でもちょうどそのぐらいの時期に、ずっと殺人鬼をやりたいというのを取材で話していたので(笑)。
MC:そんな希望があったんですね!?
福原:そうなんです(笑)。こんなすぐにできるとは!?って。ビックリしました。嬉しかったです。
MC:みごとに叶ったわけですね。演じる上で難しかったことはありますか?
福原:一番難しかったのはアクションで、殺していくシーンがあるんですけど、「コンテンポラリーダンスみたいな、舞うように綺麗にやってほしい」と監督に言われていて、綺麗に殺していく姿を表現するのは苦戦しました。
MC:殺陣は初めてだったんでしょうか?
福原:初めてでした。三ヶ月ぐらい練習しましたね。