MC:ありがとうございます(笑)。玉城ティナさん、見せてください。
玉城:素敵な絵を描いてくださって本当に嬉しいです!
伊藤:うわ~!似てる!
玉城:ここかなっていうシーンが思い浮かんだんですけど、打ち上げの時も押見さんが描いてくださって、どんどんこんなに原作者さんの愛が伝わる作品も珍しいんじゃないかなと思うぐらい、本当にありがたいです。宝物です。ありがとうございます。
MC:飯豊さん、見せてください。
伊藤:似てる!似てる!鼻と口が似てるよ!
飯豊:あはは(笑)。それ以外は?(笑)。
伊藤:いや、特にね!(笑)。
飯豊:宝物です!ありがとうございます!
MC:飯豊さんが漫画になるとこうなるんだというね。秋田さんはどうでしょう?
秋田:額縁に入れて天井に飾ります!
玉城:天井?!(笑)。
伊藤:寝てる時にね!
飯豊:サランラップとか巻いたほうがいいんじゃない?
伊藤:何を言ってるの?(笑)。
玉城:こすれるから?
飯豊:インクが薄まないように…ねぇ!ごめんなさい、変なこと言っちゃって(笑)。
玉城:初めて聞いた!サランラップ(笑)。
伊藤:両サイドに変なやついる(笑)。
玉城:そうだね!
飯豊:天井とサランラップ(笑)。
伊藤:あはは!(笑)。
MC:最後に井口監督。これがすごい!
玉城:物語性がすごいですね!
伊藤:海のシーンですよね。
玉城:すごい素敵!
飯豊:私、監督の絵が描いてあるのかと思った(笑)。
伊藤:俺も思った(笑)。
井口:俺も一瞬、自分の似顔絵かと思った!素晴らしいですね!
押見:そのパターンもありますよね(笑)。
井口:ありがとうございます!素晴らしいですね!
キャスト&監督:ありがとうございました!
MC:そしてもう一つ、スペシャルなお知らせがございます。なんと『惡の華』がポーランドで行われる、ファイブ・フレイバーズ・アジアン映画祭に出品が決定しました!
伊藤:おぉ!!マジで!?
玉城:ポーランド!?
伊藤:すごい盛りだくさんじゃないですか!ポーランド!?
井口:ありがとうございます!
MC:映画祭の期間が11月13日から11月20日、海外で花が咲くんですけれども、伊藤さんの主演作が海外で上映されるということでどうですか?
伊藤:11月13…?姉貴の誕生日だと思って(笑)。
玉城:おめでとう!
井口:すごいですね!そうなんだ!
伊藤:ありがとうございます。僕一回、違った舞台で海外の思春期の少年を演じたことがあるんですよ。今回これを演じさせていただいて感じたのが、時代が違っても、性別が違っても、国が違っても、宗教的なことがあっても、いろんなことが違っても、思春期の時に抱えることって結構同じなんですよ。ポーランドの映画祭に出品して海外の人たちに観てもらうことによって、やっぱり共感してもらえる自信はすごくあるので、そこから海外に人たちから観た、違った反応や捉え方が絶対あるので、その声がすごく楽しみですね。嬉しいです。
MC:おめでとうございます。最後に、押見先生、井口監督、そしてキャストを代表して伊藤健太郎さんから一言ずつメッセージをいただきます。それでは、押見先生からお願いいたします。
押見:どうもありがとうございました。漫画を読んでいる人にお伝えしたいんですけど、これはイケメン俳優が出ているとか美人さんが出ているとか、そういう映画ではありません(笑)。原作の魂の部分を継承していただいたと、自分で言うのもあれなんですけど、見た目に騙されずに、原作がお好きな方はぜひ観ていただきたいなと僕は思っております。僕自身は中学生ぐらいの時に観たかったなと、観たらすごく楽になったんじゃないかなと思う、自分にとって大切な映画です。役者さんたちが漫画の人物を、血となり肉となり存在を体現してくださったと思っております。とても感謝しています。ぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
MC:ありがとうございます。井口昇監督、お願いします。
井口:先ほどもお伝えしましたけど、8年ほど前に押見先生に映画化したいとお話して、今こうやって一緒の舞台に立てていて、いろいろありがたい言葉を言っていただいて、すごく胸がいっぱいです。この作品に関しては、自分が居場所がなくて孤独な青春時代を送っていたので、そういう青春時代を今送っている方に救いになってくれる作品になってくれればいいなと思います。この作品を観て心に響いた方は、またもう一度観ていただけたら嬉しいですし、もしよろしければ、ご家族の方やお友達にもこの映画の存在を伝えていただければ嬉しいなと思っています。本日は誠にありがとうございました!
MC:ありがとうございます。それでは、伊藤健太郎さん、お願いいたします。
伊藤:まずは、今日はお越しいただきありがとうございました。何度も話が出ていますけれども、この作品がこうやってここで上映されるようになるまで8年かかったんですよね。その8年ってすごいことだと僕は思っていて、僕もこの仕事を、この世界に飛び込んでから約8年ぐらい経つんですけど、そんな僕がお仕事を始めた時から動いていたこの作品に、今こうやって主人公として、ここに立って挨拶させていただいているのがものすごく感慨深いというか…。1年前に撮影したんですけど、それがこうやって上映されるというのも、いろんな気持ちが混ざって不思議な感覚なんですけど、無事初日を迎えられました。絶対誰かの背中を押してくれるような、救われる人が絶対いる作品になっていますので、たくさんの方々に観ていただきたいですし、一度でも二度でも、回を重ねるごとに見え方も変わってくると思うので、いろんな方々に観ていただきたい作品です。今日は短い時間でしたけれども、ありがとうございました。
MC:ありがとうございました。以上をもちまして、『惡の華』公開記念舞台挨拶を終了させていただきます。皆さん、ありがとうございました!
『惡の華』
9月27日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー中
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」
脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム
【ストーリ―】 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。
©押見修造/講談社 ©2019 映画『惡の華』製作委員会