【全文掲載】伊藤健太郎、渾身の芝居は「パンツをかぶっているのを教室の窓から見るシーン」

MC:どうもありがとうございます。では、代表して伊藤健太郎さんと玉城ティナさんにお伺いしたいと思います。今回の映画で数々の難関的なシーンを撮り続けて、これは個人的に渾身のシーンだった!一番心に残っている撮影だった!というのはどこですか?

玉城:どこでしょうね…山場がたくさんあって、伊藤さんと協力して作り上げるシーンがすごくたくさんあって、観てくれた方だからこそ、最後のお祭りに向かうところの、中村の弱さだったり春日の強さが入り混じるシーンというか、バットを持つシーンとかは、今までのシーンを経て作り上げられた関係性なのかなと思えて、私としては印象に残っていますかね。

伊藤:これ、上映後ですよね!?

玉城:そうだよ!

伊藤:全部なんですよ!本当のところ!(笑)。つまんない回答をしますけど、全部なんです!でもその中でも、いろいろ撮影時のこととか、観た後のこととかを考えると…僕は二宮金次郎にパンツをかぶさせる…二宮金次郎がパンツをかぶっているのを教室の窓から見る春日っていうシーンがあったと思うんですけど…。

井口:ありますね!

伊藤:あそこ、大事ですよね!

井口:あそこは実は健太郎さんと話し合って、健太郎さんが「こういう芝居をやってみたいんですけど、どうですか?」っていうアプローチを僕にしてきたんですよ。「いいんじゃない?やってみてもいいと思うよ!」と言って、渾身のお芝居をしているんですね。

伊藤:あそこの一連、廊下を歩いて来たり、窓から見ているというあのくだりが、春日にとって変わるポイントというか、わかりやすくしたかったのでいろいろ考えたんですけど、僕の中での答えがあれだったので、監督に「とりあえずやるので見ていてください!」と言ってやらさせてもらったのをOKと言ってもらえたので、あれは嬉しかったですね。

井口:ありがとうございます。僕は基地のシーンで、お二人(伊藤と玉城)が向き合って、伊藤さんが恍惚とするカットがあるんですけど、あれは原作でも恍惚としている表情があって、それをなんとか模写というか、健太郎さんにそのまんまやってもらいたかったので、そこはすごくこだわりましたね。

伊藤:写真見せてくれましたよね。こういう顔って。

玉城:ものすごいぴったり。

伊藤:本当ですか?

玉城:見比べたんですけど、そのまんまでした。

伊藤:あぁ、ありがとうございます(笑)。急に距離感埋めてきたね。大丈夫ですか?(笑)。

玉城:そうですね(笑)。たまには距離感を(笑)。

伊藤:すいません…(笑)。(秋田に対して)あった?!好きな、思い出のシーン。

秋田:映画の中でですよね?

伊藤:そうだよ?(笑)。急に違うドラマとか言われても困っちゃうから!

秋田:私のシーンじゃないんですけど、お二人(伊藤と玉城)が教室を汚していくシーンが私は映画の中で一番好きで、漫画とほんとにそっくり。そのままのお二人がすごいなぁと思って…。

伊藤:よかった?

玉城:ありがとうございます!

伊藤:僕は原作者さんから見た、この映画のここは!というところを聞きたいです。

玉城:ねぇ!聞きたいです。

押見:先ほど健太郎さんがおっしゃったところも、春日の心情が僕も水のように飲み込めるなと思って。まさに自分が漫画でやりたかった春日の文系不良感というか(笑)、文系だけど反社会的なところっていうのがバッチリだったんですよ。すごい嬉しくて。

伊藤:嬉しいです。

押見:言い出したらきりがないんですけど(笑)。原作者としては本当に嬉しい映画でして。夏祭りの前に廃墟で、バットで中村がやるところとかも、泣かずには見られない段階で。

井口:嬉しいです。押見先生とはメールで制作状況とか、実はキャスティングも相談したりしていたんですよ。「伊藤健太郎さんはどう思いますか?」と相談したりしていて「いいと思います」という感じになって。試写の時に先生がどう反応をされるか心配だったんです。実際、いかがだったんでしょうか…?

押見:全部わかってもらえたと思いました。

井口:ありがとうございます!

玉城:素晴らしい!嬉しいですね!

押見:本当に嬉しかったです。

MC:ありがとうございました。実はここでサプライズがあるんですよ。なんと押見先生からスペシャルプレゼントがございます。それぞれのキャラクターの描き下ろし色紙を描いてきてくださいました!

伊藤:やばい!

玉城:嬉しい!

MC:なんと海のシーンの春日と中村バージョンが監督用にあるということです!それでは早速お一人ずつ渡していきたいと思います。

飯豊:私、こんなにかわいくないけど、めっちゃ美化してくれてる!

井口:僕、出てないけどいいんですか!?超いいっす!!おぉ~!!

MC:見てみたいと思います。まずは伊藤健太郎さん。

伊藤:すごいね!やっぱ嬉しいですね!自分の顔がこうやって原作者の先生に描いていただけるというのはめちゃくちゃ光栄なことで。なかなかないですもんね!ありがとうございます!

MC:どこかに飾らないとですね!

伊藤:飾ります!部屋の…部屋に!

(会場爆笑)

玉城:部屋の部屋にね!(笑)。

伊藤:違う、違う、違う!(笑)。部屋を想像してあそこかなって。