【全文掲載】佐藤健、初の白石組に「体内を汚して挑んだ」、鈴木亮平「綾野剛くんが羨ましかった」、9度目の音尾琢真は「呼ばれなくなる恐怖」

鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞した注目の劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品「ひとよ」を、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子の豪華共演で、白石和彌監督が実写映画化する『ひとよ』が、11月8日より公開される。このほど、9月25日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてジャパンプレミア試写会が行われ、キャストの佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、白石和彌監督が出席した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC:それでは盛大な拍手でお迎えください! 佐藤健さん、鈴木亮平さん、松岡茉優さん、音尾琢真さん、佐々木蔵之介さん、白石和彌監督です! まず初めに、稲村家の次男、雄二を演じられました主演の佐藤健さんです。

佐藤:本日は皆様、お越しいただきありがとうございます。素晴らしい共演者の皆様と、白石監督のもとということもありまして、今回の現場で僕は自分で何かをしようという気負いのようなものは一切なく、過去に経験したどの現場よりも、力の抜けた状態で撮影に臨めたんじゃないかと思います。完成した作品も素晴らしかったです。この作品に出演できたことを非常に光栄に思います。本日は最後までよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして、長男の大樹を演じました鈴木亮平さんです。

鈴木:今日は皆さんお集まりいただいて、ありがとうございます。大樹を演じました鈴木亮平です。とにかくねえ、評判がいいんですね(笑)。自分たちで言うことでもないんですが、健が言ったように僕らは現場で兄弟の空気感だったり、あまり気負わずに自然な流れのままやっていたんですけど、白石監督がドライブ感のあるエンターテイメント、すごくパワフルな強い映画かつ、家族と親子の話に仕上げてくれています。みなさんが見て、登場人物のどの人間に感情移入するか、自分が今、家族を持っている思いを再確認していただける映画になっていると思います。今日は楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして、長女の園子を演じられました、松岡茉優さんです。

松岡:こんばんは。松岡茉優です。お客様の数、マスコミの方の数を見ても、かなりこの作品が期待されていることが伺えますが、ご期待にそえる、ご期待を超えていく作品だと思っています。しかも私達が登壇する前、スモークが焚かれていたそうですね? それだけ派手な演出でしたが、地味なタクシー会社の話でございます(笑)。でも私は本当に大好きな作品になりました。初号試写が終わって監督と会ったときに「出してもらってありがとうございました」って、胸を張って思えたのは16年間で初めてでした。皆様にも観ていただいて、楽しんでもらいたいです。今日はよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして、稲丸タクシーの社長、丸井進役を演じられました音尾琢真さんです。

音尾:どうも、音尾琢真です。タクシー会社の社長をやらせていただきました。今、登場して出てまいりましたら、お客様が立派なでっかいポップコーンを席に置いていらっしゃって。「食べたいなポップコーン」と思ったわけなんですが、果たしてこの映画はポップコーンに相応しいのだろうか? バン、バン! ワー!みたいなのではないけれども…。いや、映画というのは、それぐらい自由に、ポップコーンを食べながら観られるものなのではないか、という結論に、今、みんなが話している間に、一人悶々と考えておりました。

松岡:こんなに短い間に(笑)!?

音尾:そうです。きっと、この映画は皆さんを楽しませることができるのではないでしょうか? たとえポップコーンを食べていても。(観客に)指をさしてしまいました。美味しそうですね(笑)。今日はどうぞよろしくお願いいたします(笑)。