【全文掲載】佐藤健、初の白石組に「体内を汚して挑んだ」、鈴木亮平「綾野剛くんが羨ましかった」、9度目の音尾琢真は「呼ばれなくなる恐怖」

MC:ありがとうございました。続きまして、稲丸タクシーの新人ドライバー、堂下道生を演じました佐々木蔵之介さんです。

佐々木:気を取り直してしゃべります(笑)。この映画の撮影は6月1日にアップして、だから全然日が経ってなくて、今日監督と共演者の皆さんとお会いして、まだ役が残っているというか、これをお客さに観ていただくのはちょっと気恥ずかしいなぐらいの状況なんです。こんな完成披露は初めてなので、ちょっとドキドキしてます。映画を観ていただいたら、自分の家族を思い出すことがあると思います。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます。

MC:ありがとうございました。そして、この映画を紡ぎあげました、白石和彌監督です。

白石:監督の白石です。今、蔵之介さんがおっしゃったように、映画が完成したのが8月の末ぐらいだったんです。このスパンで皆様に観ていただけることが本当に不思議な感じではあるんですけど。ただ映画の企画自体は4年前から、ROBOTの長谷川(晴彦)プロデューサーが「これをどうしてもやりたい」と声をあげて、僕に声をかけてくださって、ここまで来ることができました。一刻も早く皆さんに観ていただきたい力作になったと感じておりますので、今日観て、良かったと思われたらぜひ応援していただきたいと思います。短い時間ですがよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。映画の完成、おめでとうございます!

松岡:ありがとうございます(笑)。

音尾:全部応えるんじゃない!

松岡:すいません、欲しがりで(笑)。

MC:まずは白石監督、血縁で離れることができない縛られた家族というのが今回の映画の主人公たちじゃないですか。この企画を受けたときにどんなところに興味をお持ちになって、監督をしようと思われたのですか?

白石:たとえば『凶悪』とか、『日本で一番悪い奴ら』とか、映画の中では何かしら形を変えながら疑似家族を描いてきたんですけど、どこかで血のつながった家族を描かないと1作家としてステップアップできないだろうなと思いもあって、そのときに長谷川プロデューサーに声をかけていただいて、みんなでいろいろ話し合ったら、それぞれの家族にどこかしら傷があったりして、それを正々堂々と向き合ってやりましょうという気持ちになって描くことにしました。

MC:そして白石監督とお仕事をしたいという方がたくさんいるんですけど、三兄妹の方に聞いてみたいと思います。

松岡:だんご(笑)?

MC:ある意味そうでございます(笑)。

佐藤&鈴木:だんご?

松岡:すいません、今、お叱りを受けています(笑)。三兄弟って聞いたら、だんごでしょ。初めて買ったCDも「だんご3兄弟」だし(笑)。

佐藤:知らんし(笑)。

松岡:すいませんでした(笑)。どうでしたか白石監督と初めての、念願叶って。

佐藤:僕からでいいですか? 『ひとよ』の話が来る前から、もし白石作品に出演できるのなら、「こういう役作りをしていこう」って考えるぐらい。勝手に想定してました。それぐらい、念願叶っての出演だったので嬉しいですね。

白石:ちなみにどんな役作りだったのですか?

佐藤:もし出れるのあったら、今より線を太くして、体内を汚して挑もうと思っていたんですね。それは今回も取り入れました。

松岡:汚いですよ~、この映画の佐藤さん。もうビックリするぐらい汚い。こんなにキレイな顔してるのに、こんなに汚くなるの!?みたいな…

佐藤:あんまり言うな! 傷つくだろ。自分で言うのは良いんだけ、女性に言われる悲しくなる(笑)。

松岡:失礼いたしました(笑)。

MC:でも佐藤さん、白石監督も熱烈ラブコールだったから、相思相愛だったんですよね?

佐藤:もしそうだとしたら、本当に嬉しいですね。

白石:本当にそうです。

佐藤:ありがとうございます!

MC:長男の鈴木さんはいかがですか?

鈴木:はい、三兄弟の長男、鈴木です。えーっと、(松岡に)そこは言わないの?

松岡:あ、えっと鈴木さんは…

鈴木:いや、違う違う違う(笑)。だんご! だんご待ってたの(笑)。

松岡:あ、ごめんなさい(笑)。

鈴木:すいません、余計なことを言いました(笑)。僕は昔、『日本で一番悪い奴ら』という映画を観に行ったときに、終わってすぐ(主演の)綾野剛くんに、「あれはすごい」と、「羨ましいし、悔しい」って送ったんですね。そこから白石和彌さんという名前は強烈に頭の中に残っていて、事務所の人間にも「いつかは一緒にやってみたい」と言っていたので、今回このお話をいただいて、「ぜひ!」という感じで嬉しかったですね。しかも僕は活発な役が多かったりするので、こういう内向的な役を鈴木にやらせてみたいと思ってくださったことにすごく感謝しています。