【全文掲載】佐藤健、初の白石組に「体内を汚して挑んだ」、鈴木亮平「綾野剛くんが羨ましかった」、9度目の音尾琢真は「呼ばれなくなる恐怖」

MC:そうですよね、松岡さん。

松岡:もう、今まで見たことのないくらい汚い佐藤健さん、そして今まで見たことのないぐらい頼りない鈴木亮平さん。(鈴木が主演を努めたNHK大河ドラマ)「西郷どん」はどこに行ったんだっていう(笑)。観たことのない三兄妹が…、私はなんでしたっけ?

佐藤:今まで通りの松岡。期待通りの松岡。

松岡:ありがとうございます(笑)。なので三兄妹の新しい形というのが観られるというのが、この映画の見所かなと思っているんですが、白石さん、いかがでしょうか?

音尾:司会を取るんじゃない(笑)。

松岡:すいません(笑)。でしゃばり…(笑)。

白石:でも松岡さんも、ここまで試写を観た人たちは「松岡茉優、すさまじいな」という声が非常に多いですから、今まで通りなんでしょう(笑)。

松岡:ありがとうございます(笑)。いや、違うんですよ、私のことを褒めて欲しいんじゃなくて、ギャップのある配役じゃないですか? なぜこういう配役になったんですか?

白石:台本になかったですよ、その質問(笑)。でもそれは、俳優としてのパーソナルな部分までは見られてないですけど、今までやってきたお仕事を見ていると、当然これほどの役者の皆さんだったらできますから、ひとつの兄妹として一緒に仕事をしてみたいという思いが先行して、皆さんにお願いしましたね。

MC:しかも、お母さん役が田中裕子さんじゃないですか。大女優さんでございます。実際に共演してどうでしたか?

佐藤:芝居の中で目があったときに、理屈じゃなく鳥肌が立ちました。ゾクゾクしたというか。素晴らしい女優さんだと言われる理由が、言葉ではなく感じられたので、非常にいい経験でしたね。

鈴木:いいですか?

松岡:どうぞ!

鈴木:…(笑)。圧が(笑)。

佐藤:「どうぞ」にしてはデカいのよ(笑)。

鈴木:ちょっとペースを取り戻しますね(笑)。僕も憧れの女優さんでしたし、錚々たる先輩方から「いつか田中さんとやるといいよ」と言われていたので、今回は本当に幸運だなと思っていて。特殊な親子の役なので、現場での居方が常に僕らと打ち解けるのではなくて、異物として僕らの前で居てくれたんですよね。ずっとそれを通されている姿がすごく僕らも助かりましたし、ちょっとしたぎこちなさとかを感じられる距離感を保ってくれたので、やっぱり女優というのは、俳優というのは演技をしている瞬間だけじゃなくて、一緒にいる状態から演技をしやすい環境を作っていくんだなと教わりました。

MC:すごいですね…。松岡さんは?

松岡:私は、お母さんとの接触で言うと、一番多かったのかなと思いますけど、一緒に布団に入るシーンで、ト書きには「抱きしめる」と書いてあったんですけど、ギューっと抱きしめてくださって。「すごい抱きしめてくださるなあ」と思いながら、ものすごく息を吸ってみたんですね。そしたら私のお母さんの匂いとは違うんですけど、これってお母さんの匂いだと思って。でも、お芝居しながら思ってるんじゃない気がするんですよね。お芝居と、お芝居じゃない境界線が、しょっちゅうよく分らなくなりました。田中さんとのシーンは特に。これは私が思っているのか? 園子が思っているのか? って。あやふやなシーンが多かったような気がします。