【全文掲載】横浜流星、自身の過去を告白し「自分を受け入れて肯定して、自分を好きになってほしい」

飯豊:はあ…。(と受話器を置こうとすると)

松岡:ワン切りしないで(笑)。

飯豊:あのー、私は童心を失くしました…。小学校のときにおまじないが好きだったんですけど、消しゴムに好きな人の名前を書いて、誰にも見せないで使い切ると両想いになれるというのがあって(笑)。そういうおまじないをしていたんですが、今は使うこともなく、そのこと自体を忘れてしまって、大人になってしまったなと、ちょっと寂しいなと思っていたので、童心を失くしてしまったと思いました。でも、またおまじないを使います。

MC:ありがとうございます(笑)。

飯豊:大丈夫でしたかね? 記事にしないで〜(笑)。

MC:どういうときに、あまじないを使おうと思いますか?

飯豊:そうだな…、この作品に出たいとか? 『いなくなれ、群青』って書いて、またできるように、あ…、知られちゃダメだ(笑)。言いません(笑)。横浜さん、お願いします。取り返してきてください(笑)。

横浜:はい(笑)。

松岡:すごい神妙な面持ちで(笑)。

飯豊:空手の前のような(笑)。

MC:横浜さん、失くしたものはなにか分かりましたか?

横浜:いいえ。僕は何も失くしていません。ただ、横浜流星が失くしたものは知っています。いきがっていた自分です。

一同:はっはっは(笑)。

横浜:今はこんな感じなので、皆さんは想像もつかないかもしれませんが、中高はちょっとやんちゃしてしまって。カッコつけて、いきがっていたんですね。はい…。ただ、この仕事を始めて、今の自分になったんですけど、今振り返ると、あの頃の自分はすごく輝いていたなという瞬間があって。今は落ち着いて、あの頃があったから今の自分がいますが、いきがっていた自分を受け入れて、これから前に進んでいきたいと思います。この作品を観てそう思いました。どんな自分も受け入れようと、この作品を観て思いました。

松岡:宣伝?

横浜:そう(笑)。

MC:ありがとうございます。同じ学校に通われていた皆さんが、それ言っていいいの?みたいな顔をしていましたが。

松岡:最後、懺悔みたいになってたね(笑)。

MC:皆さんに失くしたものを教えていただきました!ありがとうございます。最後に作品を代表して、横浜さんからメッセージをいただきたいと思います。

横浜:改めまして、今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。そしてライブビューイングをご覧の皆様もありがとうございました。この作品は、皆さんそれぞれの受け取り方をしてほしいと個人的に思っていますが、登場人物が自分のちょっと嫌いなところとか、そういう部分を肯定して、向き合って肯定して前に進んでいくという物語でもあるので、この作品を観て皆さんが自分の嫌な部分とか、自分を受け入れて肯定して、少しでも自分を好きになってくれるきっかけになってくれたら嬉しいです。今日は本当に、ありがとうございました!

『いなくなれ、群青』
9月6日(金) 全国ロードショー
監督:柳明菜
原作:河野裕「いなくなれ、群青」(新潮文庫 nex)
脚本:高野水登
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」
主題歌プロデューサー:小林武史
出演:横浜流星 飯豊まりえ 矢作穂香 松岡広大 松本妃代 中村里帆 伊藤ゆみ 片山萌美 君沢ユウキ 岩井拳士朗 黒羽麻璃央
配給:KADOKAWA エイベックス・ピクチャーズ

【ストーリー】 悲観主義の七草(横浜流星)と、理想主義の真辺由宇(飯豊まりえ)。根本から矛盾し合っている二人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな彼らの日常は、真辺由宇の登場によって大きく動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。

(C)河野裕/新潮社 (C) 2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会