【全起こし】西島秀俊「平和を改めて感じてほしい」『空母いぶき』初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:市原さん、改めましてこの作品が初日を迎えましたが、どんな心境ですか?

市原:本当にすごくワクワクしてます。エンターテイメントは人と人とをつなぐものであって、どんなことを話されて、どんな形でその絆が繋がっていくのかなというのが、すごく楽しみです。今の時代、大義というものがないです。何のために生まれて、何をしなくてはいけないということも言われない時代ですから、自分でそれを見出さなければいけない時代で、ある意味、酷な時代なんです。その中でも明確なのは、繋げることと信頼だと思うんです。先輩方が作ってきた時代を敬いながら、これから生まれるであろう命とか、長い人生を生きる子供たちとか、今の大人が話し合っているんですけど、大人のことよりも子供のことを考える、繋げていく、そして新たな生命が信頼できる生活や環境とかが繋がっていくことが一番重要だと思うんですけど、この作品の中でもそれぞれが勇姿を見せてるんです。どんな気持ちでいろいろな場面を受け取って良いのか、どんな気持ちで判断していくのか、その勇姿をぜひ感じていただいて、胸に残していただけたら幸いです。今日はすごく嬉しいです。

MC:ありがとうございます。そして、深川さんは緊張感あふれる作品の中で、深川さんが登場するシーンはちょっとしたオアシスのようなほっとできるシーンになっていましたけれども、(コンビニ店長役)中井貴一さんとの共演はいかがでしたかが?

深川:私にとっては大先輩ですので、すごく緊張していたんですけど、カメラが回る度に中井さんからアドリブが飛び出して、すごく朗らかな空気感で撮影ができたんですけど(笑)。劇中に出てくるメッセージカードの字も、実際に中井さんが「もっとこうしたら良いんじゃない?」って相談しながら直筆で書かれていたりとか、耳栓が出てくるんですけど、それが中井さんのマイ耳栓を使われていたりとか、中井さんのユーモアとこだわりも詰まったシーンなので、もしまた観に行こうと思った方は、コンビニのシーンも注目して観てください。