【全起こし】松坂桃李、ヒーローは父親「磐音みたい。武士か? みたいな(笑)」『居眠り磐音』初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます。そして木村さん。本格的な時代劇に初めてご出演されましたけど、京都の時代劇のスタッフの方々とのお仕事はいかがでしたか? 苦労などありませんでしたか?

木村:苦労はなくなはなかったんですけど、京都の皆さんは本当に温かくて、仕事を本当に楽しくやっている方々なので、分からないことは聞けば教えてくれるし、「できないことはみんなで協力してできるようにしよう」っていうスタンスでいてくださるから、逆にこんなに整った環境でお芝居できることはなかなかないなと、他ではないなと思うくらい、京都が好きになって帰ってきました。

MC:勉強になったこともありました?

木村:たくさんありましたね。結構、東京だと、役割は分担されがちじゃないですか? 京都ってそれがなくて、そこにいて手を貸せる人が手を貸して、みんなで作るというのが、ものづくり感があって好きでしたね。

MC:全員がすべてのプロフェッショナルという感じなんですね。

木村:本当にそうですね。刀の話をしだしたら、止まらないとかね。

松坂:そういう男、おりましたねえ〜(笑)。1聞くと15ぐらい返ってきましたから(笑)。すごい頼りになりました。本当に支えられて、「磐音の刀の柄の部分を、僕揃えたんです。いくらだと思います?」(笑)って。それは聞いてないけど…「いくらですかね?」って(笑)。すごい楽しそうに話される、しかもその熱量が感じられるのも、幸せなことだなと思いましたね。

MC:良いおたくの方がいっぱいいらっしゃったんですね(笑)。

松坂:いましたね(笑)。

MC:そして、芳根さん。磐音にとってかけがえのない奈緒を演じられましたけど、実は磐音と同じシーンというのは多くなかったんですよね。どのように奈緒というキャラクターを作っていったのですか?

芳根:そうですね。とにかく監督とご相談させていただきながら、常に心に磐音様、というキャッチコピーみたいなものを掲げていましたし、後は一人のシーンが多かったので、孤独に打ち勝つ気持ちだったりとか、メンタルの面は強く持っていたと思います。溢れてくる感情とか涙とか、「全部ありのまま出していいよ」と監督が言っていただいたので、すごくありがたく、楽しく撮影させていただきました。

MC:奈緒がいつも持ってるもの、ありますよね?

芳根:実は匂い袋なんですけど、頂いて帰ったんですよ。「あげます」って言われて、お家にあって、あの香りをかぐ度に京都を思い出しますね。