松坂桃李 時代劇初主演!佐伯泰英の名作を映画化『居眠り磐音』5月公開!主人公・坂崎磐音の優しさと強さを捉えた場面写真

シリーズ累計発行部数2000万部を突破した佐伯泰英による名作を、時代劇初主演の松坂桃李、本木克英監督で初映画化した『居眠り磐音』(いねむりいわね)が、5月17日より公開となる。このほど、松坂桃李演じる主人公・坂崎磐音の、“優しく穏やかな眼差し”と“悪に対峙する鋭い眼差し”を収めた場面写真がお披露目となった。

2002年に双葉社から文庫が刊行され、シリーズ51巻で累計発行部数2000万部を突破した原作は、“平成で最も売れている時代小説”シリーズとして多くの時代小説ファンの心を掴み、2007年にはNHKでドラマ化。本作が待望の佐伯作品初の映画化となる。また、映画公開に併せ、3月には「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)としてシリーズが刊行されていくことも決定している。

明和9年(1772年)4月、3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は、幼なじみの二人と共に、九州・豊後関前藩に戻る。だが、帰藩早々に起きた“事件”により、磐音は二人の友を失い、祝言を間近に控えていた許婚を残したまま関前を後にする。江戸に辿り着いた磐音は、六間掘の金兵衛長屋で暮らし、昼は鰻割きとして、夜は両替商・今津屋で用心棒の仕事を始める。江戸での暮らしが慣れ始めてきた頃、今津屋が南鐐二朱銀をめぐる騒動に巻き込まれ、磐音は用心棒として今津屋を守るために立ち向かう。

“時代劇史上最も優しい主人公”坂崎磐音を演じるのは、映画『キセキ-あの日のソビト-』、『不能犯』、『孤狼の血』、『娼年』、ドラマ「この世界の片隅に」など数々の話題作に出演し、本作が時代劇初主演となる松坂桃李。普段は人情に厚く穏やかな人柄だが、大切な人を守るためには颯爽と悪を斬る役どころとなっている。

浪人暮らしとなった磐音が江戸で身を寄せる金兵衛長屋の娘・おこん役には、映画『追憶』、『火花』など数々の話題作に次々に出演し、本格時代劇初出演となる木村文乃。磐音の許婚として祝言を間近に控えながら、悲しい運命に翻弄されてしまう小林奈緒役には、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインに抜擢され、映画『累-かさね-』でも主演を務めた芳根京子。さらに、奈緒の兄で磐音の幼馴染・小林琴平役に柄本佑、磐音の幼馴染で琴平の妹・舞の夫である河出慎之輔役に杉野遥亮、磐音の剣の師匠・佐々木玲圓役に佐々木蔵之介、遊郭「三浦屋」主人・庄右衛門役に陣内孝則、両替商・今津屋の主人の吉右衛門役に谷原章介、磐音が住む長屋の大家・金兵衛役に中村梅雀、両替商・阿波屋の主人の有楽斎役に柄本明。このほか、石丸謙二郎、財前直見、西村まさ彦、橋本じゅん、早乙女太一、中村ゆり、波岡一喜らが名を連ね、日本を代表する豪華俳優陣が集結した。

監督は、『ゲゲゲの鬼太郎』を手掛け、『超高速!参勤交代』で第57回ブルーリボン賞作品賞、第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、興収17億円を超える大ヒットを記録した『空飛ぶタイヤ』のメガホンをとった本木克英。脚本には、NHK大河ドラマ「平清盛」や、近松門左衛門の生涯を描いた時代劇「ちかえもん」を手掛け、同作で時代劇の脚本としては初となる第34回向田邦子賞を受賞した藤本有紀が担当する。

場面写真は、物腰柔らかく、優しく穏やかに微笑む普段の磐音(松坂桃李)の姿と、鋭い目つきで悪に対峙する用心棒としての姿が収められ、優しさの中に強さを持った磐音の人柄が感じられるシーンとなっている。

『居眠り磐音』
5月17日(金)より全国ロードショー
監督:本木克英
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
脚本:藤本有紀
音楽:髙見優
出演:松坂桃李 木村文乃 芳根京子 柄本佑 杉野遥亮 佐々木蔵之介 陣内孝則 谷原章介 中村梅雀 柄本明
配給:松竹

【ストーリー】 主人公・坂崎磐音(松坂桃李)は人情に厚く、礼節を重んじる好青年で、春風のように穏やか。剣の達人ではあるが、その剣術は日向ぼっこで居眠りする老猫のようで、眠っているのか起きているのかわからないことから「居眠り剣法」と呼ばれていた。江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に3年ぶりに戻った磐音と幼馴染の小林琴平(柄本佑)、河井慎之輔(杉野遥亮)。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、また磐音も、琴平と舞の妹・奈緒(芳根京子)と祝言を控えており、3人は幼馴染以上の深い絆で結ばれていた。ところが、磐音と奈緒の祝言の運びになった時、慎之輔が「妻・舞が不貞を犯した」という噂を聞き、舞を斬ってしまう。それに激高した琴平は慎之輔に噂を吹き込んだ人物、さらには慎之輔をも斬るという凄惨な展開に。琴平は罰せられることとなり、磐音が琴平を討ち取るよう命じられてしまった。決死の闘いで琴平を討ち取った磐音は実の兄を殺した以上、奈緒と一緒にはなれないと、奈緒を残し脱藩することを決意。すべてを失い、江戸へ向かった―。江戸で浪人として長屋暮らしを始めた磐音は、収入源がなく家賃の支払いも滞るように。見かねた大家の金兵衛(中村梅雀)に鰻割きの仕事や、両替商・今津屋の用心棒の仕事を紹介してもらい、なんとか生活の工面をしていた。穏やかで優しいが、剣も立つ磐音は次第に周囲から頼られる存在になっていき、今津屋の女中で金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるなど江戸での暮らしも慣れ始めてきた。そんな折、今津屋が南鐐二朱銀をめぐる騒動に巻き込まれ、磐音は用心棒として今津屋を守るために立ち向かう―。

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