MC:ありがとうございます。まずは松坂さん。時代劇、初主演を務められまして、本編でも特に見どころは迫力のある殺陣のシーンだと思うのですが、ご苦労されたことはなかったですか?
松坂:大変なことの連続だったんですけど、まず構えからどうすれば良いかというところから殺陣師の方と相談して、「こう構えた方が眠っているように見えるんじゃないか」ということで、そこから立ち回りを付けたりして。撮った時期が寒い時期だったので、大変でしたね、佑さん。
柄本:え!? 俺!? (笑)。
松坂:一緒にやったじゃないですかあ(笑)!? 立ち回り。
柄本:やったやった(笑)。そんなに寒かったっけか? 寒かったか、そうか。動き回ってるから、ちょっとホットだったのかな。
松坂:たしかに、動きはあったのでね。でもその時、佑さん、虫歯で腫れてませんでした?
柄本:虫歯ではないけど、(頬に手を当て)このぐらいぽっぺたが腫れてたんですよ。でも、撮影が終わった後じゃないかな? たぶん、俺の送った写メかなんかを見てるんだと思うんだけど。
松坂:見てました(笑)。メイクさんとかが、「コレすごいやろ? 佑、顔が腫れてんねん!」みたいな(笑)。ものすごい、嬉しいそうに見せに来てくれたのを覚えてます(笑)。
柄本:皆んな、ゲラ笑いしてましたけどね(笑)。
MC:撮影が3月で、その前の一ヶ月前ぐらいから殺陣の稽古に入られたということで、寒い時期ですもんね。松坂さんは右手で刀をひくじゃないですか? 結構大変じゃなかったですか?
松坂:僕は左利きなんですけど、でもそこはそんなに問題ではなく。今までの日常生活で、例えば、ものを書くとか、食べるとかで右を使うのは大変なんですけど、刀の場合は今まで左を使ってなかったのが功を奏したといいますか、そんなに違和感なく右で稽古ができたかなというのはありましたね。
MC:そして琴平と磐音の死闘のシーン。物語冒頭から見せてくれたんですが、あのシーンは三日間ぐらいで撮られたんですよね?
松坂:そうですね。
柄本:あの有名な琴平のバトル? (笑)。結構、時間がかかりましたね。
松坂:そうですね。
柄本:寒いっていうので覚えているのは、血のりを付けなくてはいけなかったので、寒いと血のりのベトベトが…。血のりが温まらないんですよね。ベトベトがすごく嫌いなんですよ。みんな嫌いだろうけど(笑)。
松坂:そうですね(笑)。みんな好きではないですよね。佑さんの血のりの量がすごいので、3日なのでつながりの問題があったりもするので、その度に毎朝、そのメイクからスタートしなければいけないので、それは佑さん含めて、よりメイクに時間がかかってましたよね。
柄本:そうだね。見ても全然分からないように、全く同じものを作らなくてはいけないので、メイクの方の力によって完全再現されています。血のりの話ばっかりしたら、そんなところばっかり観ちゃうね。ごめんなさいね(笑)。ちゃんと没入できるようにできていますので。