MC:伊藤さんはいかがでしょうか?
伊藤:僕は、幼稚園の先生なんですけど、いまだに繋がりがあって。なんでザワザワしてるの(笑)? いい話しようとしてるのに(笑)。で、仕事が立て込んだりして、いろんなことに疲れ切っていて、「ちょっと死にそうだわ」という話をしていたら、「死に“そう”なら大丈夫。“死ぬ”だったら俺が飛んでいくから」と言ってくれて、それはすごく嬉しかったというか、まだまだ俺も頑張れるなと思えた瞬間ですね。
MC:死にそうなら、まだやれるということですね。さあ、そしてどうでしょう片寄さん、アフレコをやっている時に、何か印象に残ったことはありますか?
片寄:湯浅監督の演出で「ささやき声で言って欲しい」とおっしゃったシーンがあって、ひな子とクリスマスのデートで、最後キャンプ場みたいなところで、オムライスを食べて、「こんなところでオムライスで良いの?」みたいな会話をして、最後にひな子が「波にのれるまで…」みたいなことを言うシーンがあるんですけど、何回もやったんですよ。今まで、監督が俺にそんなこと言ってきたことがなかったので、そこだけやたらこだわって(笑)。
湯浅:あの…、甘〜いシーンです(笑)。
片寄:監督的には甘〜くしたかったんですか?
湯浅:そうなの〜。その悲しい歌からの〜、キスに持ち込む…(笑)。
MC:なんか監督、井上陽水さんみたいですね(笑)。
片寄:まあ、観ていただいたら分かると思うんですけど、ここか、っていう。
湯浅:すごく恥ずかしいぐらいのとこなんですけど、2人にとってはね。
片寄:アフレコでボソボソとささやいて、ふと後ろを振り向くと、監督からスタッフの人から、みんな笑ってて(笑)。
湯浅:みんなが反対するんですよ。「そんな、ささやき声にする必要があるの?」って。でも、やったらみんな「分かった」って。恥ずかしくて、「わーっ」となるみたいな(笑)。
MC:川栄さんはなにかありますか?
川栄:私は歌った記憶しかなくて(笑)。片寄さんと一緒に歌うのが、本当にプレッシャー過ぎて、あまり覚えていないんですけど、歌に苦手意識があるので…。
片寄:嘘!? 全然歌ってたよ。
川栄:だって歌わないと、港が出てこないし(笑)。
片寄:なんで半分、俺のせいみたいなの(笑)!?
川栄:(笑)。だから、すごい歌いました(笑)。
片寄:ほぼ、「歌わされました」って言っているようなもんだよ。
川栄:違う(笑)。気持ちよく歌わせていただきました(笑)。
MC:松本さんはいかがですか?
松本:私は、「あっそ…」っていうセリフがあるんですけど、片寄さんと同じで、それまでは何回もなかったんですけど、監督的に私の「あっそ」がちょっと違うというのが続いて…。
湯浅:ちょっと怒ってましたよね?
松本:怒ってないです(笑)!
湯浅:画ができてなくて、できあがるイメージはあって、そのイメージに合わせて、画とは違うけど言って欲しいみたいな(笑)。結構、難しいオーダーだったんですけど。やっていただきました(笑)。
片寄:「あっそ」は注目ですよね(笑)。
MC:じゃあ一人一回は監督の鋭い指示があるみたいな。伊藤さん、どうですか?
伊藤:僕、なかったんですけど…(笑)。
一同:あれ?(笑)。
伊藤:嫌われてるのかな…(笑)。
湯浅:伊藤さんはあるシーンで、一発目からくるんですよ。演技が。一発目テスト録っておいて良かったと思ったんですけど、ノイズが入ってたので、もう一回みたいな。
伊藤:あー、ありました。
湯浅:何度もやったんだけど、やっぱりそれ以上のテイクが録れなくて…。
伊藤:いや…ちょっと、できあがってからのダメ出しはやめましょうよ(笑)。
湯浅:しょうがないことなんですけど、一回もうグズっちゃうと、引きずっちゃうんですよね。0からやれないので。
伊藤:すげえ落ち込むやつじゃないですか…(笑)。
MC::これは、公開ダメ出しですよ(笑)。
湯浅:でも、それが今の技術で…
伊藤:技術!? もっと落ち込むじゃないですか…(笑)。技術でなんとかなったやつみたいな(笑)。
湯浅:でも、これがテストの時に、一発目にやったやつがここまで来ているんだというのを観てもらいたいですね。
伊藤:まあ…(笑)。
MC::じゃあ一発でできるってことですもんね。
伊藤:まあ。そういうことになりますかね(笑)。