第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、ホアキン・フェニックスが男優賞、リン・ラムジー監督が脚本賞を受賞した映画『ビューティフル・デイ』が6月1日に公開となるのに先立ち、著名人から本作を絶賛するコメントが寄せられた。
本作は、アカデミー賞に3度ノミネートされたホアキン・フェニックスが主演を務め、1999年に『ボクと空と麦畑』で鮮烈なデビューを飾り、『モーヴァン』や『少年は残酷な弓を射る』でセンセーションを巻き起こしてきたリン・ラムジー監督が6年ぶりにメガホンを取った。
さらに、『ファントム・スレッド』で第90回アカデミー賞作曲賞にノミネートされたジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)が手掛ける本作のサウンドトラックの発売が決定。ホアキン・フェニックス主演の『ザ・マスター』でタッグを組んだロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ(レディオヘッド「ア・ムーン・シェイプト・プール」、フランク・オーシャン「ブロンド」ほか)とチェリストのオリバー・コーツと共に、ギターや実験的なシンセサイザー、ドラムマシン、レコーダーを駆使した、美しくも激情的な全14曲が収録される。
■「ビューティフル・デイ – オリジナル・サウンドトラック」
発売日:6月15日
価格:2,400円+税(Invada Records / Hostess)
著名人 絶賛コメント
■いしわたり淳治(作詞家・音楽プロデューサー・作家)
緊張の糸が張り詰めている。自分の存在意義を見失った者は次の瞬間何を仕出かすか想像がつかない。そして、その張り詰めた糸は誰かが激しくはじくと簡単に切れてしまうが、やさしく撫でるとものすごく美しい音を奏でる。
■菅野祐悟(作曲家)
作曲家として絶対に見逃せないのがジョニー・グリーンウッドの音楽だ。熱狂、恍惚、圧倒――それはレディオヘッドのライブを彷彿とさせる。かつてここまで耳を翻弄するサウンドトラックがあっただろうか?
■小路紘史(映画『ケンとカズ』監督)
余計な説明の一切ない語り口、ジョニー・グリーンウッドの音楽は心をかき乱され、ホアキン・フェニックスは観ているだけで引き込まれる。このリン・ラムジー監督のノワール映画は本当にビューティフルだった!!
■ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)
悲しく、そして美しい90分間でした。
■福岡晃子(チャットモンチー)
ジョーの感情が移り変わるスピードや鼓動の速さが伝わってくる生々しさがありました。ソリッドな音楽が場面を切り拓く鍵となっていて、観る側の心を惹きつけます。切なく悲しい物語だけれど、人間の強さと儚さが交互に身体を流れるような感覚を体験しました。
■モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)
人間の孤独と脆弱さをこれほどに息苦しく、美しく、突きつけてくる作品に出逢ったことがない。ホアキン・フェニックスの代表作となること間違いないだろう
■小島秀夫(ゲームクリエイター)
全てが頰擦りしたくなる程、素晴らしい!演出、カメラ、編集、音楽、そしてホアキンの存在感。リン・ラムジー監督は、女性ならではのセンスで、ハードボイルドの新しい美学とノワール・ヒーローを産み出した!さらに本作はジャンル映画に収まらない!痛みを伴う虚無感による視点で現実世界を描く、現代版“タクシー・ドライバー”である。間違いなく後世に伝えられる傑作だ。
『ビューティフル・デイ』
6月1日(金)、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本:リン・ラムジー
原作:ジョナサン・エイムズ
音楽:ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)
出演:ホアキン・フェニックス ジュディス・ロバーツ エカテリーナ・サムソノフ ジョン・ドーマン アレックス・マネット アレッサンドロ・ニヴォラ
配給:クロックワークス
【ストーリー】 元軍人のジョーは行方不明の捜索を請け負うスペシャリスト。ある時、彼の元に舞い込んできた依頼はいつもと何かが違っていた。依頼主は州上院議員。愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われた議員の娘・ニーナを救い出すが、彼女はあらゆる感情が欠落しているかのように無反応なままだ。そして二人はニュースで、依頼主である父親が飛び降り自殺したことを知る―。
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