フランスの大女優イザベル・ユペールと、韓国俳優史上初のベルリン国際映画祭主演女優賞に輝いたキム・ミニが共演したホン・サンス監督作「Clare’s Camera」(英題)が、邦題『クレアのカメラ』として、夏より全国順次公開されることが決定した。併せて、本作の日本版ポスタービジュアルがお披露目となった。
本作が撮影されたのは、2016年のカンヌ国際映画祭。イザベル・ユペールはポール・ヴァーホーヴェン監督作『エル ELLE』、キム・ミニはパク・チャヌク監督作『お嬢さん』と、二人は共にコンペティション部門出品の映画の上映でカンヌを訪れており、その機会を利用したわずか数日で撮影が行われた。
本作の見どころの一つが、カンヌ映画祭の裏事情。女癖の悪い映画監督、監督と男女の関係にある映画会社の女社長、監督と火遊びしてしまった映画会社の社員、それぞれの思惑が交錯し、華やかな舞台の陰で繰り広げられる人間模様がユーモアたっぷりに描かれる。
『クレアのカメラ』
夏、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本:ホン・サンス
出演:キム・ミニ イザベル・ユペール チャン・ミヒ チョン・ジニョン ユン・ヒソン イ・ワンミン カン・テウ マーク・ペランソン シャヒア・ファーミー
配給:クレストインターナショナル
【ストーリー】 映画会社で働くマニ(キム・ミニ)は、カンヌ国際映画祭への出張中に、突然社長から解雇されてしまう。帰国日を変更することもできず、一人カンヌに残ることにしたマニは、ポラロイドカメラを手に観光しているクレア(イザベル・ユペール)と知り合う。クレアは、自分が一度シャッターを切った相手はもう別人になるという自説を持つ、不思議な人物だった。そこで二人は、マニが解雇を言い渡されたカフェに行き、同じ構図で写真を撮るのだが…。
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