昨年の第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された、名匠ホン・サンス監督最新作「The Day After」(原題)が、邦題『それから』として、初夏より公開されることが決定した。併せて、本作の日本版ビジュアルがお披露目となった。
本作は、小さな出版社に勤めることになったアルムが、社長とその妻と愛人との間で起こるおもわぬ騒動に巻きこまれるドラマで、主演は『お嬢さん』のキム・ミニが務める。ホン・サンス監督は、第70回カンヌ国際映画祭で行われた本作の公式記者会見で「僕にたくさんのインスピレーションをくれる人」とキム・ミニに最高の賛辞を贈り、世界中から監督と女優の幸せな関係に改めて熱い視線が注がれた。
ホン・サンス監督が家に帰りたくない男の生活を観察したことから生まれた本作は、美しいモノクロームの世界で男と女の可笑しみを俯瞰の視点から描き出す。ヨーロッパが絶賛してきた恋愛映画の名手は、新ミューズを得て人間ドラマの名手へと昇華し、成熟を感じさせる新たなスケージに突入した。
『それから』
初夏 ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショー
監督・脚本:ホン・サンス
出演:クォン・ヘヒョ キム・ミニ キム・セビョク チョ・ユニ キ・ジュボン パク・イェジュ カン・テウ
配給:クレストインターナショナル
【ストーリー】 妻に浮気を疑われ、窮地に立たされている男が経営する出版社に勤めることになったアルム(キム・ミニ)。初日早々、 社長の妻がやってきて、アルムを夫の不倫相手と決めつけ騒ぎ立てる。同じ日の夜、前任者であり社長の愛人であった女がひょっこり戻ってきたことで、事態は思わぬ方向へ…。
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