東京藝術大学大学院で黒沢清、諏訪敦彦両監督に師事した清原惟監督の劇場デビュー作『わたしたちの家』が1月13日より公開中。このほど、2週間の公開期間に加え3週目の延長上映が決定し、さらに第42回香港国際映画祭インディーパワー部門への招待も決定した。
本作は、同大学院修了作品として制作され、第39回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2017」にてグランプリを受賞。そして今回の出品決定のほか、第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門への正式出品も決定した。
また、本作の公開を記念して行われたライブイベント「『わたしたちの家』公開前夜祭」で劇中曲の生演奏が披露され、その映像が一部公開となった。音楽を担当したのは、FourColor、FilFla、Vegpher名義などで2000年代以降の日本の電子音楽シーンをリードし、海外にも活動の幅を広げる杉本佳一。劇中曲は、清原惟監督と大学生時代の友人であるシンガー・ソングライターのよだまりえが、自らの作詞による歌詞を添えて歌い上げた。劇場のみで先行発売中である本作のオリジナル・サウンドトラックには、ボーナス・トラックとして映画タイトルと同名曲のアレンジバージョンも収録されている。
■サウンドトラック情報
アーティスト:杉本佳一
アルバムタイトル:『清原惟監督作品「わたしたちの家」オリジナル・サウンドトラック』
発売日:2018年1月13日(土)※劇場先行発売(一般発売は後日発表)
販売価格:1,500円+税
『わたしたちの家』
2018年1月13日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
監督:清原惟
出演:河西和香 安野由記子 大沢まりを 藤原芽生 菊沢将憲 古屋利雄 吉田明花音 北村海歩 平川玲奈 大石貴也 小田篤 律子 伏見陵 タカラマハヤ
配給:HEADZ
【ストーリー】 セリはもうすぐ14歳。父親が失踪して以来、母親の桐子と二人暮らし。最近、お母さんに新しい恋人ができて複雑な気持ちになっている。さなは目覚めるとフェリーに乗っており、自分にかんする記憶がなくなっていた。彼女は船内で出会った女性、透子の家に住まわせてもらうことになる。二つのストーリーは独特な構造を持つ一軒の同じ「家」の中で進行する。これはいったいどういうことなのか?
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