『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ映画『Phantom Thread』の邦題が『ファントム・スレッド』に決定し、5月に全国公開されることとなった。
舞台は1950年代のロンドン。英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びる、オートクチュールの仕立て屋、レイノルズ・ウッドコック。ある日、レイノルズは若きウェイトレス、アルマと出会う。互いに惹かれ合い、レイノルズはアルマをミューズとして迎え入れ、魅惑的な美の世界に誘い込む。しかしアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常に変化が訪れる…。やがて2人がたどり着く、究極の愛のかたちとは―。
息を呑むほど美しいエレガントなファッション、こだわり抜かれた映像美、そして静かな狂気を秘めた愛の駆け引き。「今年最高の1本!」(ナショナル・ボード・オブ・レビュー)、「あまりの美しさに酔いしれる!」(ニューヨークタイムズ紙)、「純粋で美味なる喜びに溢れた傑作!」(ガーディアン紙)と各メディアも大絶賛。賞レースではすでに20以上の賞を獲得して高い評価を得ている。
主演のレイノルズ・ウッドコックを演じるのは、『マイ・レフトフット』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『リンカーン』で史上最多となるアカデミー賞主演男優賞を3度受賞し、本作で俳優業の引退を表明しているダニエル・デイ=ルイス。撮影前に約1年間ニューヨークの裁縫師のもとで衣装作りを学び挑んだ演技は、繊細かつエキセントリックで、思わずため息の出る佇まい。第75回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされており、トロント映画批評家協会賞、シアトル映画批評家協会賞などで主演男優賞に輝くなど快進撃が続き、4度目のオスカー受賞の期待も高まっている。
監督・脚本は、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でダニエル・デイ=ルイスをアカデミー賞主演男優賞に輝かせた、名匠ポール・トーマス・アンダーソン。天才俳優との2度目のタッグで抜群の安定感を持ちつつ、これまで描いてこなかった「ファッション業界」を舞台に男女の愛の軌跡を綴り、まさに監督の新境地ともいえる世界を見せつけた。さらに、第75回ゴールデン・グローブ賞作曲賞にノミネートされた美しい旋律は、ポール・トーマス・アンダーソン作品をいくつも手掛ける、レディオヘッドのメンバー、ジョニー・グリーンウッドが担当している。
『ファントム・スレッド』
5月 シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル
配給:ビターズ・エンド/パルコ
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