“引退宣言”に初めて言及!『ファントム・スレッド』ダニエル・デイ=ルイス インタビュー映像

『マグノリア』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組み、第90回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した映画『ファントム・スレッド』が5月26日に公開となる。このほど、本作で“引退宣言”をしたダニエル・デイ=ルイスのインタビュー動画がお披露目となった。

映像は、今年の1月末に英ロンドンでのプロモーションに参加した際のインタビュー。デイ=ルイスは脚本の段階から関わり、ポール・トーマス・アンダーソン監督と本作をどのように作り上げるか幾つかの小説を読んで練っていったという。撮影に関しては、ヒロインのアルマ役のヴィッキー・クリープスとのシーンを邂逅。劇中で二人が初めて出会うシーンは、実際に二人が初めて撮影するシーンでもあり、クリープスは何でもないように装っていたが、実際はかなり緊張していたそう。そのためクリープスは思わず床につまずいてしまったそうだが、「あの時の彼女は最高だった。恋をしてしまった」と顔を赤らめながら語るデイ=ルイス。このシーンは、劇中でもそのまま使用されている。

そして「あなたの引退を引き止めたいのですが、説得しても無駄ですか?」というインタビュアーの核心をつく質問に、「説得してくれても僕は構わない」と意外にも優しい表情で答えるデイ=ルイス。けむに巻くような答えを続け「決断する時期は悪かっただろうけど」とも発言しながら、「今回で最後にしたいと強く感じた」と心境を語っている。

『ファントム・スレッド』
5月26日 シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル
配給:ビターズ・エンド/パルコ

【ストーリー】 1950年代のロンドン。英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びる、天才的なオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコック。ある日、レイノルズは若きウェイトレス アルマと出会う。互いに惹かれ合い、レイノルズはアルマをミューズとして迎え入れる。レイノルズはアルマの完璧な身体を愛し、昼夜問わず彼女をモデルにドレスを作り続けた。しかしアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常が次第に狂い始め…。やがてふたりは、後戻りできない禁断の扉を開き、誰もが想像し得ない愛の境地へとたどり着くことになる。

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