松坂桃李「自己の世界が、ひとりひとり存在している」“語り役”で新境地『すべて真夜中の恋人たち』ティザービジュアル解禁

川上未映子による同名小説を原作に、『あのこは貴族』の岨手由貴子監督が映画化する『すべて真夜中の恋人たち』より、新たなキャスト情報とティザービジュアルが解禁された。主演は岸井ゆきの、共演に浅野忠信を迎え、第79回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品も決定している話題作だ。

本作に、俳優の松坂桃李が“語り役”として声のみで出演していることが明らかに。主人公・入江冬子(岸井ゆきの)の内面を表現する重要な役どころで、女性の心の声を男性の声で届けるというユニークなアプローチが採られている。繊細で奥行きのある語りが、物語にどのような化学反応をもたらすのか、注目が集まる。

あわせて解禁されたティザービジュアルでは、フリーの校閲者として働く冬子が、書物に囲まれながら机に向かう姿が切り取られている。静謐な空間の中に漂う孤独と虚無、そして仕事への誠実さが同居する印象的な一枚だ。さらに新たに公開された場面写真では、雨に濡れる冬子と三束(浅野忠信)の出会いの瞬間や、冬子の友人・聖(森田望智)の姿も確認でき、物語の広がりを予感させる。

原作は芥川賞作家・川上未映子による初の恋愛小説で、国内外で高い評価を獲得。本作では、その繊細な心理描写と孤独の輪郭が、映像としてどのように立ち上がるのかにも期待が高まる。

【松坂桃李 コメント全文】
今回は、主人公の入江冬子の心の声という特殊な形で参加させていただきました。この作品は、湿度が高くぬくもりのある作品です。日常的に落ちている人間の心の機微というものを、これでもかというくらい掬い取り切り取ったものが、映画の中に込められています。人の心というものは、誰のものでもないし、その人にしかわからないものがあります。そして、自己の世界が、ひとりひとり存在しているのだと、改めて実感しました。ぜひスクリーンで、この温もりを体感してみてください。

■作品情報
タイトル:すべて真夜中の恋人たち
公開:2026年秋、全国ロードショー
出演:岸井ゆきの、浅野忠信
森田望智、深川麻衣、塩野瑛久
中村優子、長井短、祷キララ、中井友望、林裕太
語り:松坂桃李
監督・脚本:岨手由貴子
原作:川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)
配給:ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント

Ⓒ2026『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会