ヴィム・ヴェンダースの最新作であり、『ベルリン・天使の詩』以来となる盟友ペーター・ハントケとの5本目のコラボレーション作品『アランフエスの麗しき日々』が、12月より公開することが決定した。

本作は、2016年ヴェネチア国際映画祭正式出品作品で、ヴィム・ヴェンダースが永年の友人であるペーター・ハントケの戯曲を映画化した作品。原作の副題は「夏の対話」とされており、柔らかい風が吹く麗しい夏の日に、広々とした平原の遠くにはパリのシルエットが見える木陰のテラスというシュチュエーションで、全編にわたり、女と男が織りなす会話劇で構成されている。性的体験、子供時代、記憶、夏の本質、そして男と女の違いについて、女性的な視点と男性的な認識について対話が交わされる。その魅力は、決闘あるいはQ&Aゲームとも言えるほど印象的だ。ヴェンダースは本作について「100%思いのままに撮った生涯で初めての映画だ」と語っている。

『3枚のアメリカのLP』（1969）、『ゴールキーパーの不安』（1971）、『まわり道』（1975）、そして『ベルリン・天使の詩』（1987）に続く、ペーター・ハントケとヴィム・ヴェンダースによる5本目のコラボレーション作品であり、ヴェンダース最新作にして初のフランス語作品でもある。

『アランフエスの麗しき日々』
2017年12月より全国順次公開
監督・脚本：ヴィム・ヴェンダース
出演：レダ・カテヴ、ソフィー・セミン、イェンス・ハルツ、ニック・ケイヴ
原題：Les BEAUX JOURS d’ARANJUEZ
原作：ペーター・ハントケ『アランフエスの麗しき日々 夏のダイアローグ』（論創社）
配給：オンリー・ハーツ