“顔”を捨て、人生をやり直した男の前に現れたのは──“かつての自分”だった『顔を捨てた男』本編映像

第74回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(最優秀主演俳優賞)、第82回ゴールデングローブ賞・最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ)、さらに第97回アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネートと、数々の映画賞を席巻している注目作『顔を捨てた男』が、7月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となる。

製作は気鋭の映画スタジオA24。主演は『アベンジャーズ』シリーズや『サンダーボルツ(仮)』で知られるセバスチャン・スタン。そして本作を唯一無二の存在へと押し上げたのが、俳優アダム・ピアソンの存在だ。

■物語──理想と現実が反転する、不条理スリラー

主人公エドワードは、顔に極端な変形を持つ俳優志望の青年。人目を避けるように生きていた彼は、ある日、過激な外見治療を受けることでまったく新しい“顔”を手に入れる。過去を捨て、別人として新たな人生を歩み始めたエドワードだったが、目の前に現れたのは、かつての自分の顔にそっくりな男・オズワルドだった。

自信にあふれ、他人の注目を堂々と集めるオズワルド。その存在に強烈な嫉妬と混乱を覚えるエドワード。ふたりの出会いはやがて、エドワードの人生を想像を超えた方向へと逆転させていく——。

■主演セバスチャン・スタン × オズワルド役アダム・ピアソン

エドワード役を務めるのはセバスチャン・スタン。新しい“顔”を得た主人公の繊細な心理を緻密に演じる。そして、物語の鍵を握るオズワルドを演じたのは、イギリスの俳優アダム・ピアソン。スカーレット・ヨハンソンと共演した『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で鮮烈な映画デビューを果たし、本作でも圧巻の存在感を放つ。

神経線維腫症の当事者であるピアソンは、俳優活動と並行してドキュメンタリー出演、TEDx登壇、司会など、多彩な活動を展開。監督のアーロン・シンバーグは「アダムがOKしなければこの映画は生まれなかった」と語っており、まさに本作の核を担う俳優だ。

■注目の本編映像も解禁!

今回解禁された本編映像では、オズワルドがカラオケバーで「I Wanna Get Next to You」(映画『カー・ウォッシュ』のサントラ曲)を情感たっぷりに歌い上げるシーンが映し出される。オズワルドの堂々とした姿に観客は魅了されるが、エドワードだけはその様子を複雑な表情で見つめている。

併せて公開された場面写真では、その表情をとらえたセバスチャン・スタンの演技力も光る。“顔”を変えても消せない過去と感情、そしてオズワルドへの想いとは? 続きが気になる映像となっている。

▼本編映像

■作品情報
タイトル:『顔を捨てた男』
原題:A Different Man
公開日:2025年7月11日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:アーロン・シンバーグ
出演:セバスチャン・スタン、レナーテ・レインスヴェ、アダム・ピアソン
上映時間:112分
制作:アメリカ/2023年/英語/PG-12
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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