ピアニストとしての成功を夢見るジュリアの人生を、些細な選択の積み重ねで枝分かれし、交差する4つの人生として描き、だれの胸にも響く人生賛歌を紡ぎ出した映画『ジュリア(s)』(読み「ジュリアズ」)が、5月5日より公開されることが決定した。併せて、予告編と作品ビジュアルがお披露目となった。
2010年製作の『ピアノ調律師』で、第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーが長編監督デビューを飾る本作。主演には『社会から虐げられた女たち』(21/Amazon Prime Video)や『ブラック・ボックス 音声分析捜査』(21)での活躍も記憶に新しいルー・ドゥ・ラージュが務め、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワなどの演技派が脇を固める。
作品ビジュアルは「ifあの時あの場所で違う選択をしていたら?」という言葉と共に、あの日出会った二人と出会わなかった二人の姿が映し出されており、パリ・アムステルダム・ベルリン・NYと様々な場所で枝分かれしていくジュリアの人生を内包するデザインとなっている。
予告編は「人生は偶然の積み重ね?運命を決める要素は出会い?それとも…最初から決まってる?」というジュリアの言葉から始まり、運命的な出会いを果たすかどうか、交通事故を回避するかどうか、些細な選択をきっかけに枝分かれしていく彼女の人生が描かれる。そんな幾通りもあった人生の選択肢から、かけがえのない“今”に繋がる人生賛歌に「私は今、幸せですか?」というジュリア自身への問いかけで締めくくられる。さらに、ラストに映し出されるタイトル『ジュリア(s)』の複数形とピアノの音色によって、だれの胸にも共感を呼ぶ感動が待ち受けていることを想起させるものとなっている。
『ジュリア(s)』
2023年5月5日(金・祝)より、シネマート新宿ほか全国公開
監督:オリバー・トレイナー
出演:ルー・ドゥ・ラージュ ラファエル・ペルソナ イザベル・カレ グレゴリー・ガドゥボワ
配給:クロックワークス
【ストーリー】 2052年パリ。80歳の誕⽣⽇を迎えたジュリアはこれまでの充実した⼈⽣に満⾜しつつも、過去を振り返り⾃分が過ごしていたかもしれない別の⼈⽣に想いを馳せていた。ピアニストを⽬指していた17歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り友⼈たちとベルリンへ向かった⽇、もしバスに乗り遅れなかったら︖本屋で彼に出会ってなかったら?シューマン・コンクールの結果が違ったら?私が運転していたら?ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれしていった4つの⼈⽣。そのどれもが決して楽ではないけれど、愛しい⼈たちとのかけがえのない⽇々で満たされていて眩しい。果たして、ジュリアが選び取った幸せな“今”につながるたった⼀つの⼈⽣とは?
©WY PRODUCTIONS–MARS FILMS–SND-FRANCE 2 CINÉMA